フェラーリのブログ

フェラーリに関わった顛末

「中国くるま事情 中国製ワンボックスカー」

前回、高校3年の時の悪童2人と雪道で暴走した話しを書いたが、YouTubeでモンテカルロラリーの映像を探していたら、なかなかいい映像を見つけた。

https://www.youtube.com/watch?v=X4XwRWGy7Ts

1980年のモンテカルロラリーの映像

ランチア ストラトス、ポルシェ911、フィアット131アバルトラリー、オペル アスコナ400。

わたしと同世代の人にはなつかしいクルマばかりだ。

フィアット131アバルトラリーの四角四面なデザインがスーパーカーの対極にあって、それが妙にかっこ良く思えた。

この映像にはアウディ クワトロが出てこない。クワトロがラリーに参加するのはこの後だ。

走法も速度も今のWRCと全然違う。興味のある方はぜひ。

 

すこしだけ知っている中国のクルマ事情を書こうと思う。

中国で中国自動車メーカーのワンボックスカーによく乗った(乗せられた)。

サスペンションの動きは特別悪くない。サスペンションの上下動自体は日本のハイエースとあまり変わらない。

しかしサスペンションの上下動と乗り心地は別物なのだ。

中国製ワンボックスカーの「乗り心地」の悪さはすさまじい。いや乗り心地なんてもんじゃない。

発進直後からシフトアップのたびに内装のあちこちがビビる。時速40キロくらいからは振動、音、すべてが不快に共鳴する。

速度が上がるにつれあちらこちらの内装の立て付けがビビリ始めるのだ。70キロも超えれば車軸の周期的なうなりも加わる。

空いていれば100キロ前後で巡航する高速道路ではエンジンのバイブレーション、排気系のバイブレーション。音と振動がクルマの中すべてに響き合う。

ビンビンビンビン、ワァンワァンワァン、ブーンブーンブーン、永久終わらない音と振動が響き続ける。

おまけにダッシュボードもシートも濃いグレー(というか黒に近い濃紺)、はめ込まれたガラスは黄色っぽくにごっている。車体色は黄土色のホコリにまみれた紺色。

移動のたびにこの中国製ワンボックスカーが近づいてくると、

「またこのクルマに乗るのか…」と憂鬱になる。

一度、体調が悪いなか強引に帰国のしたことがあった。この時ほど中国製ワンボックスカーの酷さが身にしみた事はかなった。

高速道路を走行中、たまらなくなって両手で耳をふいだがそんなことで防げるものではない。身体全体に響いていて耳をふさいだところでなんの効果もない。

もう一つおまけに、中国のドライバーは必ず窓を開ける。渋滞の排気ガスが充満するなかでも、高速道路になっても窓をあける。高速道路で窓を開けるから車室は負圧になって内耳を振動させる。

半病人のわたしは一時間半この中国製ワンボックスカーに悩まされて空港に到着した。ターミナルの車寄せでクルマが止まるのももどかしくドアを開けておりた。

 

中国でもアルファードやオデッセイが走っている。中国製以外のワンボックスカーが迎えにくるとそれだけでほっとした気分になる。