「中国くるま事情3 中国人のモラル 爆買いと横流し、不正行為」
中国人が日本や香港で、「爆買い」しているニュースをさかんに流していた。
彼らは中国から出て品質の良い物を買う。中国人自身が中国製を信用していない。
「爆買い」をし始めたのは最近だが、中国人が中国製を信用しないのは昔からだ。
これは一時的な製品不良スキャンダルでそうなったわけではなく、ずっと昔からそうなのだ。
生産者でもあり消費者でもある中国人が中国製を信じない。これって自分で自分を信じないということだ。
すこし前の話しになるが中国のアメリカ資本の精肉工場で腐った肉を混入させていたスキャンダルがあった(この事件は政争が絡んでいるらしい)。
中国では腐った肉にちゃんとニーズがある。腐った肉も商品としての価値がある。
価値がある、すなわち利益に代えられる。
どんな手段を使えば腐った肉を利益に代えられるのか?
腐った肉を利益に代えるには新鮮な肉が必要だ。腐った肉と新鮮な肉を混ぜ合わせて新たな肉を作る。腐った肉を加えた分、新鮮な肉を他に横流しする。
腐った肉の利用方法はこんな使い方だ。
10キロの新鮮な肉と4キロの腐った肉がある。新鮮な肉10キロから4キロを取り分けて、6キロの新鮮な肉と4キロの腐った肉を混ぜて売る。
もちろんこの合成肉は「新鮮な肉」として売られる。そして取り分けた新鮮な肉4キロを横流しする。
肉に限らずいろいろな食品、飲み物でこうしたことが行われる。食料品に限らずさまざまな材料で行われる。金属材料、化学物質、樹脂材料、繊維ありとあらゆるところで行われる。
中国で作った金型はよくこわれる。なぜか? 金型の鋼材が違うからだ。
もちろん注文時に鋼材は指定している。指定通りであれば壊れないはずだ。
なぜなら日本で同じ金型を同じ鋼材で作っているのから。
でも中国の金型だけがこわれる。
鋼材が納入された時の納品書には指定の鋼材名が書かれている。書面上は間違いなく指定通りの鋼材が納入されている。
でも違う。どこかで指定外の安価な鋼材にすり替えられたのだ。
どこですり替えられたのか?鋼材の卸し会社か、もしかして金型加工会社か、場合によっては鋼材メーカーの中に犯人が居るかも知れない。
いずれにしても正規品の金を支払わせ、非正規品との差額をポケットに入れた者がいる。
日本では横流しや非正規品はビジネスにならない。横流しされた物、正規のルートから外れた物を買えば不正や犯罪に巻きこまれる可能性がある。儲るかもしれないが不正は出来ない、後ろ暗いことはしない。それが普通の日本人が考えることだ。
では、なぜ中国では横流しや非正規品が横行するのか。
なぜありとあらゆるところで毎日のように行われるのか。