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フェラーリのブログ

フェラーリに関わった顛末

「左足ブレーキ オートマチックになった営業車」

ブレーキを左右どちらの足で踏むだろうか。

わたしは左足でブレーキを踏む。いつもではない。右足で踏むこともある。意識せずに両方の足を使いわけている。

左足でブレーキを踏むようになったのは会社の営業車がオートマチックになってからだ。

わたしの家にあったクルマ(わたしのクルマではなく家で所有していたクルマ)は常にマニュアル車だったからはじめてのオートマチック車はとても興味深かった。

当時のわたしは外回りの営業の仕事をしていた。朝、会社を出てから夜、帰社するまで営業車で顧客を訪問し、営業車の中で見積書を書き食事し休息していた。

ある意味、営業車は仕事場であり家でもあった。

さて、そのクルマがオートマチック車になって最初の印象は、

「昼飯を食いながら運転できる!」、だった。

わたしは営業の合間に昼ご飯を食べる。コンビニで買ったおにぎりや弁当をクルマが停められる場所を見つけて食べるのだ。

仕事が忙しければ昼ご飯を食べずに運転し業務が終わってから食べる、ということがよくあった。

しかし顧客との約束がつまっている場合には夜まで食べる機会をのがしてしまうこともあった。

でも、オートマチック車はDレンジに入れれば左手は自由になる。

以来、忙しい時はコンビでおにぎりかパンを買って食べながら運転するようになった。昼飯を食べ損なうことはなくなった。

同僚もみな同じ事を言っていた。

ちなみに携帯電話が普及して、営業車を運転しながら電話をするようになったのはこの後5、6年たってからのことだと思う。

そういえば、わたしが最初に乗った営業車はエアコンもなかった。新人営業は古い営業車をあてがわれる。会社で唯一エアコンの付いていない古い営業車がわたしに回ってきたのだ。

エアコン、パワーウィンド、カーステレオ、オートマチック、ABS、エアバック、カーナビ、ハンズフリー、ブルートゥース、この30年で営業車もずいぶん装備が充実してきた。

話題がズレてしまった。左足ブレーキにもどす。

 

昼飯を食べながら運転することになれた頃、あることを思い出した。

子供のころ読んだ徳大寺有恒氏の本で、

「サンフランシスコでは女の人はオートマチック車にしか乗らない。

坂の多いサンフランシスコの上り坂発進ではオートマチックが圧倒的に有利なのだ。

ブレーキを左足で踏み、右足でアクセルを吹かし左足をあげるだけでクルマはスムーズに発進する。

オートマチック車で左足ブレーキを踏むことは安全運転につながるのだ」

その一文を思い出したわたしは、左足ブレーキを練習することにしたのだ。