フェラーリのブログ

フェラーリに関わった顛末

「わたしのF12は中東、東南アジア、中国を巡ってから来る」

前回のブログでわたしのフェラーリF12が完成したと書いた。

文面には、組立てが終わりテストドライバーが路上テストを行う、と書いてある。

予想よりすこし早い生産だと思うが、納車が早まるのはうれしいことだ。

 

先月、所用で横浜に行ったのだが埠頭に自動車運搬船が停泊していて、クルマ積み込みをしているところだった。埠頭にはびっしりと船積みを待つクルマが並んでいる。

乗用車もSUV、小型トラックも混ざっている。自動車メーカーも混ざっている。

この自動車運搬船のクルマ積み込み、動画で見た事があるがなかなかすごい。クルマとクルマのすき間は10センチ以下で寄せる。

クルマを自走させて船の中に整列させる人達を「ギャング」というそうだが決まりきった車種ならいざ知らず一台ずつ違う車種を数センチ単位で駐車していく車両感覚はすごいと思う。

 

そういえば完成したわたしのF12はこの後どうなるのだろうか。テストドライバーがテストドライブで不具合を見つけなければ出荷になるはずだ。

横浜で見たように自動車運搬船で運ばれてくる。聞くところによるとフェラーリは他の欧州車と相乗りで来るらしい。というか自動車運搬船については相乗りが普通らしい。

わたしのF12はフォルクスワーゲンやメルセデスベンツ、BMWなどと一緒に自動車運搬船に乗せられてくる。ちなみにむかしは航海の間に船が揺れて、車体にキズが付くことがずいぶんあったそうだ。

 

わたしのF12は日本向けに輸出される他のフェラーリと同じように運搬されるのだろう。日本では毎年500台以上のフェラーリが販売されている。一ヶ月にすれば40台以上になる。これらのフェラーリがどのくらいの頻度で日本に運搬されているかわからないが月に一度なら40台以上。月に2回なら20台以上だ。

フェラーリは中東やインド、シンガポール、中国、台湾、韓国にも輸出されている。日本への輸出もこれらの国への出荷と一緒に乗せられてくるのだろう。だいたい欧州からの海上輸送の場合、スエズ運河から東南アジア、香港、中国と寄港して最後に日本に来る。

 

出来上がったF12は今どこのあるのだろうか。

フェラーリの敷地のどこかでアジア向けのその他の車両と一緒に停められているのだろうか。それとも横浜で見たように、潮風に吹かれているのだろうか。

しかし、ディーラーから聞いていた生産日程よりもすこし早いように思う。(もっともディーラーは生産日程はかなりズレる、おおよそなもの、と言っていた)

くれぐれも雨風にさらしっぱなし、潮風に吹かれっぱなしは無しにしてもらいたいものだ。