「東京モーターショー2015」
東京モーターショー2015に行ってきた。
正直な感想、まぁこんなもんだろうな、というところだ。
はじめて東京モーターショーに行ったのは30年以上前だが、その時のワクワク感はない。これはべつにモーターショーのせいではなくわたしが歳をとったせいだ。
トヨタのコンセプトカー「KIKAI」はヤマハのバイクデザインを数多く手がけるGKダイナミクスがデザインしている。なんの予備知識もなく行ったのだが、車体にGKダイナミクスのプレートが埋め込まれていた。
ヤマハのバイクデザインは良い。ホンダやスズキ、カワサキよりセンスの良さで頭一つ先を行っている。ただこの「KIKAI」はサイバーパンクに見えてしまうのはわたしの感覚が古いのか。
「S-FR」 トヨタS800を思い出させる。ただトヨタはS800を尊重したわけではなくマツダロードスターやS660を追いかけただけ。トヨタお得意のパクりだ。
S-FRを見れば誰しもがそう思う。それをいけしゃあしゃあやるのがトヨタだ。 綺麗なパワーポイントで大勢で会議をするとパクりビジネスが真面目なビジネスにすり替わるのだろう。
日産はコンセプトカーに見るものなし。「Vision GT」はおめでたい。モーターショーはこうでなくちゃ、と思う。ただクルマそのものはまったく良いと思わなかった。バットマンカー。
会場にCUBEが展示されていた。展示するタマがないのか。魅力のないクルマばかりでセールスマンはきびしいだろう。テレビCMも衝突安全とか自動運転とかクルマそのものの話しではない。「クルマは金儲け」、とカルロスゴーンが考えているのがよくわかる。
マツダはよけいな展示を避け「RX-VISION」にしぼって演出していた。プレゼンテーションにたびに人だかりが出来ていた。みなマツダに注目しているのだ。デザインは良いと思う。
メルセデスベンツの「Vision Tokyo」。こういうのの何処が良いのだろうか。自動運転が進歩して将来はこうしたクルマが増えるのだろうが、メルセデスというメーカーにとっては最も困る未来像なのではないか。
機器メーカーのブースは興味深い技術展示がいくつかある。小糸のランプ展示、豊田合成のエアバック、アイシンの技術展示もおもしろかった。機器メーカーの製品展示は完成車メーカーのコンセプトカーよりよほど技術的な興味を満たしてくれる。
はぁ〜、疲れた。