「フェラーリF12を買う馬鹿 車庫建てる馬鹿」
ま〜、冷静に考えてみれば完全に馬鹿である。
今まで数台、高性能車と言われる輸入車を乗っているが、わざわざガレージを作ったことはない。
クルマが好きでそうした車種を乗り継いでいたりするのだが、外形上クルマにこだわったように見えないように振る舞っている。(実際に周囲にどう見えているかはわからないが…)
ところが今、砂利びき月極駐車2台分のスペース借りて自費でガレージを建ててフェラーリをしまい込もうとしているのだ。
完全に馬鹿です。
フェラーリオーナーの中には自宅から遠くは慣れたところにガレージを借り、そのガレージに別のクルマを運転して行きフェラーリに乗り換えている、というのを聞いた事がある。
なんかその気持ち、わかる気がする。
ネットではランボルギーニなどに派手な装飾をつけ爆音を轟かせてパーキングエリアや人ごみを走らせている人がいる。海外のYouTubeでも似たような映像を見るから同じような趣向を持つ人は多いのだろう。
スーパーカーのひとつの楽しみ方だと思う。
クルマを運転するというのはドライバー個体の楽しみだと思っている。
クルマを操作するおもしろさはドライバーしかわからない。実際に助手席に座ってドライブしていて良い道路を走っていると、
「わたしが運転したい」、
と誰しも思う筈だ。(まぁ運転にまったく興味がないという人もいますが…)
かつてランニングが趣味だった。(お金のかからない趣味としてランニングは最適です)
ランニングを終えて公園や河原で休息する。
端から見るとランニング後、ぼんやり風景をながめたり風に吹かれていように見えるだろうが、実際なにを楽しんでいるかと言うとランニングで自分の身体に起こった変化を味わっているのだ。
五感というのは良く知られる。
視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚だ。
人間はこの五感以外に体性感覚というのがある。
動悸とか関節とか筋肉という身体の中の感覚だ。
空腹感とか喉が渇くとか平衡感覚とかも同じ体性感覚だ。
ランニングをしている最中、走り終わって休息している時、それらの体性感覚が鮮明になる。
ランニングが終わった後、じっと動かずにいる。
ウエイトトレーニングが終わった後、じっとしている。
自分の身体に起こった変化を感じて分析していたりする。
これは運動の楽しみの一つだ。
クルマの運転、とくにスポーツカーというクルマをドライブするときの楽しみはこれに近いと思っている。(家族みんなでドライブするのはまったく別の楽しみです)
今までクルマの楽しみはそうして味わってきた。
おおよそ馬鹿です。こういう感覚は…。
さて、F12の駐車場どうするか。