「トップギア 終わってしまった その2」
前回のつづき。
番組中では、新車のレポート以外に、クルマでの奇想天外な遊びをやる。
例えば、コルベットで夜中のショッピングセンターの中を走り回る。
滑りやすい床はコルベットのハイパワーは宝の持ち腐れ、幅広の車体はそこら中の陳列物をなぎ倒す。
長期ロケの企画もある。中古のポルシェ928S、ロータスエスプリターボで南米を走破したりする。 南米の未舗装の凸凹道を928Sやエスプリで走る。石ころや岩がシャーシをゴリゴリとこすり、フロントスポイラーが木片をはね上げる。当然故障が続発する。故障した仲間を置いてきぼりにし、エンストした自車に悪態をつく。時折あらわれる絶景への賛辞と異境への侮蔑が入り交じりながらゴールする。
けして高尚な番組ではない。ガソリンをばらまき、急加速とドリフトをおもしろがる。速度規制を煙たがり、駐車違反の取締りをやめろという。キャンピングカーを馬鹿にし、風力発電を目障りだと言う。
ちなみにジェレミーはバイクや自転車は大嫌いのようだ。(他の二人はバイク乗りで自転車もきらいではないらしい)
じつはわたしもバイクは好きではない。かつてバイクには乗っていたからバイクそのものがきらいというわけではない。しかし、ちまたの小型スクーターのすり抜けや違反行為は目に余る。ヘルメットのあごひもを締めずの乗っている者も多い。ああした乗り方をした者でも引っ掛けて死亡させれば罪に問われるのだ。そうしたバイクが近くに走っていると目障りで気分が悪くなる。信号無視でもいいから早くどこかへ行ってもらいたいと思う。
話しがそれてしまった。
トップギアのスペシャル版では、フェラーリモンディアルを最低のフェラーリと評していた。「2+2のレイアウトが原因でドライビングポジションが不自然、パワーも低い。おまけにガソリン漏れまで起こす」、と手厳しい。
BMW X3もBMWファミリーの中で問題児だとこき下ろされている。
レクサスSC430はデザインが眠い、乗り心地が良くない、動力性能が低い、価格が高いと酷評されている。
トップギアは日本なら広告スポンサーの自動車メーカーが眉をひそめる内容だし、交通安全協会や消費者団体がクレームをつける内容だ。
日本では公の場で批判や揶揄しても良いのは政治家くらいだ。政治だけは不勉強、非常識、偏向に基づく批判でも許される。
また話しがそれそうなのでこのあたり終わりにする。
Amazonで配信される新番組に期待しよう。