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フェラーリのブログ

フェラーリに関わった顛末

「フェラーリF12 berlinetta納車さる! その3 F12発進」

「う〜ん デカい」、

セールスマンに見送られてF12を発進させた直後の印象だ。 ドライビングポジションの低さはほとんど感じない。

ギアポジションはオートマチックモードだから変速はF12がやってくれる(ハズ。まだ半信半疑)。まかせておけばいい。 なにせ走り出して1分もたたないからF12の動作が理解できないし信用もできない。今は運転するというより、F12に乗せられている気分だ。ほとんど信号も見ていないような状態。あぶない。

はじめて乗るクルマはどれもそうである。駅前で借りたレンタカーだってはじめての車種はこんなものだ。ましてやフェラーリなのだ。自分の物にするまでしばらく時間はかかる。とにかく今は事故を起こしたりしないことだ。

新車を受け取ってすぐに「ぶつけちゃいました」、とディーラーに持っていくのは恥ずかしい。

ギアは自動で変速している。

中央の大径メーターに表示されるギアポジションの数字は1、2、3と変わっていく。エンジン音はボーボーと低くうなって回転を上下させている。変速とともにタコメーターの針はゆらゆら揺れるように上下する。

今、F12を観察する余裕はほとんど無い。

この先の信号を左折する必要がある。例の方向指示器を操作せねばならない。

押すぞ、押す。ステアリング上の方向指示器のスイッチを押す。

「作動してんのか?」、

リレーの音もするしインジケーターランプも点滅している。 方向指示器は自動で消えるのかな? 試乗では気にならなかったから消える筈だ。

「こら!歩行者渡ってくるんじゃない! このフェラーリ(の運転手)は今、いっぱいいっぱいなんだ!」

 

午後の交通量はそれほどでもない。

信号で停まるたびにメーターや操作ボタンを眺める。

シートポジションが合わなくなってきた。たしかシート調整スイッチはシート横。完全にめくら操作だ。調整しようか、やめようか。迷っているうちに信号が青になってしまった。

まわりのドライバーはこのフェラーリF12のドライバーをどう見ているのだろうか。

次の信号でシートポジションを調節し、フロントのリフトアップスイッチを押してみる。 キュイーンという音とともにフロントアップする。たしかセールスマン氏は40mm上がると言ってた気がする。最後にピッ、という音がしたのはリフトアップが完了したということだろう。

よし覚えた。 もう一度スイッチを押して車高を下げている最中に青信号になったので発進する。別に作動中に走り出してもこわれないよな。ちょっと不安だ。

その後、ピッという音がしたので車高は元に戻ったはずだ。 オートマチックモードでおとなしく踏んでいるとエンジン回転は2000から2500の間で変速していく。 室内には低い排気音がこもっている。