フェラーリのブログ

フェラーリに関わった顛末

「F12を方眼紙の上に置く」

こんどはリアバンパー後端を鉄柱にセットする。

F12のリアバンパー中心を鉄柱20センチくらいに近づける。 くだんのバックモニター(2月29日の投稿)の映像、カメラは低い位置に取り付けられ、しかも魚眼のようなレンズのためひどく癖があるが、後方中央部を見るには重宝する。これならまっすぐ後退する時には使えそうだ。

センサーの警告音が鳴り響くがしょうがない。すこしずつ後退し降りて目視する。

F12のリアハッチ後端の位置は高い。普通のセダンと同じ高さだ。これはミッドシップの458とは大きく違う。バックミラーに写る後続車両はヘッドライトではなくグラスエリアになる。

サイドミラーの鏡像は癖がない。盛り上がったリアフェンダーは全幅そのものでリアフェンダーからバンパーにいたるオーバーハングは短いためミラーに写ったフェンダーとバンパー後端までの距離はつかみやすい。 ただ車幅が広いのでサイドウィンドウから顔を出して後方を見るのは不可能だ。わたしは胴長短足なので座高は高いがそれでも顔を出す事はできない。もちろんシートポジションを目一杯高く設定すれば出るが通常のドライビングポジションにはなりえない。

リアバンパーの後端の延長線上の地面に目算を付ける。これを左右のサイドミラーで確認しておく。これを覚えると車止めのない幅の狭い車庫入れでリアバンパーをぶつけないですむ。(もっとも近頃のクルマはみなバックモニターが装備されているからこの努力は必要ないけれども…)

 

取扱説明書を取り出して、パーキングセンサーの項目を読んでみる。いわく、 リア側パーキングセンサーの画像は左側ディスプレイに表示され、センターゾーン(車体の中央付近)で150cm〜65cmで検知し始め、それ以外の部分(車体の斜め右、斜め左)85cm〜65cmで検知し始め、それら緑色で表示される。さらに接近し64cm〜41cmの領域、センターゾーンなどの境はなくオレンジ色に表示される。なおも接近し続け40cm〜0cmになると赤色に表示される、と書かれている。

同時に警告音も断続的に鳴り、接近するにしたがって断続の間隔が短くなる、と書かれている。この警告音の断続の間隔とディスプレイの緑色、オレンジ色、赤色が同期しているとは書かれていない。

 

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F12の最大寸法を把握したところで、ステアリングをロックまで切ってUターンしてみる。

ステアリングは軽くてよく切れる。窓を開け、歩くような速度でターンするとワイドなタイヤが小石をにじる、キリキリという音が聞こえる。フルロックなのでパワーステアリングのプスーという音が壁に反射して聞こえてくる。

操舵系はがっしりとした手応えがある一方、DCTはひどくギクシャクする。まだアタリがついていないせいもあるが極低速時のぎこちなさはDCT全般に共通する問題だからあきらめるしかないと思う。特に高出力エンジンに対応するDCTに極低速時のマナーを期待するのはかわいそうな気がする。DCTがファミリーカーに使われている場合、わたしは選ぼうと思わない。(ゴルフ7はとても良いとおもうけれども唯一の欠点はDCTだと思う)