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フェラーリのブログ

フェラーリに関わった顛末

「F12の外観デザイン」

街中でF12を置きすこし離れて観察すると車体後部の造形に特徴があることに気付いた。

リアフェンダーの盛り上がりから抑揚をつけてリアハッチへ跳ね上げるライン。ナンバープレートからリアタイヤ(リアホイール)の接地面からナンバープレートに向けて上がっていくライン。そしてブラックアウトされてマフラーの上までせり上がっていくライン。それらの造形が最後に合わさる車体後部は若干前傾(バンパー部よりリアハッチ後端が垂直よりも傾いている)ため陽の光りを浴びボリューム感が強調される。

その車体後部は円形のテールランプが側面からせり上がってきた造形を強調するように幅と高さを印象つけている。一方で側面のブラックアウトされた造形は車体後部にたどり着いたところでせり上がり4本のエキゾーストパイプを包含する。このブラックアウトされた部分にはリフレクターも配置され、ディフューザの中に車体色を残してその存在を強調させる。非常に手の混んだデザインでリアハッチ周りや円形一灯テールランプのシンプルなリア上部のデザインに対して、得体の知れない凄みを感じさせるデザインになっている。

見ているとF12のデザインも悪くない。注文したとき、デザインが気に入ったという理由はそれほどなかった。納車されてデザインも悪くない、と感じたことにすこしホッとしている。

でも、F12のデザイン、万全か、素晴らしいか、といえばさにあらず。円形一灯のテールランプからナンバープレートのあたりに間延びしたものを感じる。中央にプラッシングホースのエンブレムが与えられているが、このプラッシングホースはかなり大きい。この大きさはこの面の間延びを消すためではないか。また円形のテールランプの周りをなぞりリアフォグランプに向かってT字形に造形されるアクの強い稜線も同じ理由なのではないか。(この稜線のデザイン、猿のお面のように見えてそれほど良いセンスとは思えない)

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以前、掲載したがもう一度。F12のテクニカルイラストには曲面の稜線やボディ分割線が描かれている。リアフェンダーのラインが抑揚をつけてから跳ね上がる。

こうした車体後端を跳ね上げるスタイリングをダックテールと言っていたと思う。最近はそんな言葉も聞かない。

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転じて車体前部、特にヘッドライトからフロントグリル周辺のデザインはそれほど特徴を感じない。大きな12気筒エンジンを納めるフロントフードから低いフロントノーズに下がる造形は近くで見るとその鋭さに気付くけれどもすこし離れてみると淡白な印象になる。

フロントフードはくだんのエアロブリッジへ空気を導くためよく見るとつよい起伏があるが離れてみると意外にそれは感じられない。

エアロブリッジからドアにつづく起伏は非常に深い、いわゆるキャラクターラインなんてものではない造形になっている。車体斜め後方から見るとそれが際立つ。

これから雨の中を長時間は知り続けたりするとこのエアロブリッジを通る空気の流れが汚れになって見えるのかも知れない。

 

 

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