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フェラーリのブログ

フェラーリに関わった顛末

「お久しぶり 中国くるま事情」

久しぶりに中国広東省に行ってきた。今日はF12の話題からはなれて中国のはなし。

中国人経営者数人と話しをしたが、みな景気はひどく悪いという。特に輸出型の製造業はきびしいらしい。

「うちはまだなんとか大丈夫だけど、やめた仲間(廃業した経営者仲間)は何人もいるよ」、

電機、機械、服飾製造はかなりきびしいようだ。

それに伴って、外国の人も減った。日本人もかつての半分、いや3分の1くらいになった。韓国人も東南アジアも欧米の人も同じように減った。こうした人達が通う商店もみな不景気で転業しているらしい。実際にむかしなじみで通った日本人向けの店が3つ程はなくなっていた。

出稼ぎの中国人も地元に戻る人が増えている。特に若い人ほど地元に戻っているそうだ。 広大な敷地をもつ工場がある日、突然閉鎖される。かなり前から経営者家族は姿を見せなくなっていて最後に経営者が姿を消す。数百人の従業員はほったらかし。従業員は未払い賃金出せ、とは言うが翌日から別の仕事を探す。そのあたりは極めてドライだ。

「こんな話しはこの1年くらい前からいくつも聞いてるよ。工場の大幅縮小や廃業は珍しくもない」、

驚きもしない、という顔だ。

 

この町ではかつて出稼ぎから身を立てた30歳そこそこの女性経営者がいた。

出稼ぎでライン工から働き始め、ライン長になり工場管理を行う経理(日本でいう課長)になり、生産委託をしていた顧客から評価された。

彼女は職場で多くのシンパ(というか派閥)をつくり競合する工場へその従業員を連れて転職した。顧客は彼女を信頼して転職先の工場に生産委託を移した。

多額の発注が彼女についていく。数年後、彼女は独立して会社を興した。従業員2000人を超える工場の経営者になった。

兄弟、親戚、地縁が彼女を取り巻き経営する。競合を取り込んだり引き抜いたりして事業を大きくしていった。マンションをいくつも持ち、投資をし、高級外車に乗った。

中国華南ではそんな夢のような出世物語が7、8年前まであった。

 

華南のマンション(華南と限定しておく。わたしは中国でも南、広東省ばかりで仕事をしてきた)は、マンションの周りを商店が一周回る。

それらの商店はマンションの住人向けではなく、マンションの外通りの通行人に向けた商店だ。マンションは警備員のいるゲートから出入りする。マンションにはおしなべて警備員がいる。セキュリティが整っていなければ価値が低い。

そうしたマンションにはその地に進出した欧米、日本、韓国、台湾企業の駐在者達、当地に投資した香港人、年収の高い現地の企業経営者、経営幹部の中国人が住んでいた。

しかし、新築したものの明かりが灯らないマンションが多い。マスコミでも取り上げられているゴーストマンションだ。 当地を訪れるたびに横目で見ていたゴーストマンションは相変わらず明かりが灯っていない。

実はそんなマンションは4年くらい前、2012年頃にはそうしたマンションがから目立ち始めていたと記憶する。 すでにこれだけ外国人と労働者の数が減っている中でこのマンションが売れることは今後もないだろう。

道路はすばらしく良い。とくに街中から外れた郊外の道路は片側3車線があたりまえ、4車線も普通。これなら渋滞はほとんどない。

新しい高速道路とインターチェンジもできた。高速道路はまだ時間帯によって渋滞するが、この旺盛な開発であれば遠からず解消するのではないか、と思ってしまう。

欧米ブランドのクルマが増えた。もっとも生産は中国国内で中国国内向け車種が多い。

アウディ、BMW、メルセデスベンツの高価格車種が遅いクルマを追い立てるのは相変わらず。幅寄せや前に回り込んでブレーキを踏むなどというイヤらしい行為もむかしに比べれば少なくなった(まだ見かけるが)。

 

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