フェラーリのブログ

フェラーリに関わった顛末

「 F12 500km 100km/h」

F12のオドメーターは500kmを超えたところ。

すでにならし運転の上限の5000rpmまで回している。(ならし運転については3月24日に書いた)

オドメーターが400kmに近づいたあたりで初期のあたりはついたように思う。

初日に感じた硬さはかなりなくなっている。 DCT発進時の硬さというか段差のような感触はなくなり、2速から1速に落ちる時のぎこちなさもほぼなくなった。サスペンションも突き上げた時の硬さが取れたような気がする。

この初期のあたり、今後さらに滑らかになるのか、ここで止まるのかわからない。

高速道路を走ることを含めて距離をかせいでいる。

F12は2速で5000rpmだと70km/h付近まで出てしまう(目測です)。実際には片側2車線の国道なら70km/hで走っているクルマも珍しくはないが、頻繁に信号があるし、車線変更するクルマやすり抜けるバイクにも気をつけねばならない。タコメーターばかり見ているわけにはいかないので高速道路の方が楽だ。

高速道路なら3速から5速の間で4〜5000rpmを行き来できる。

F12は3速、4000rpmでおおよそ75km/h、4速、4000rpmでおおよそ90km/hになるから80km/hから120km/hで流れる高速道路のクルマに合わせて流すと3、4速で4、5000rpmを使って回転を上下できる。たまに5速に上げれば3000rpm付近で巡航して休める。

エンジン音は4500rpmくらいを境に変化しはじめるが5000で止めているので、「グォ〜」、と「クゥ〜」の間のような音がしはめるところでとどまる。この上まで回すとどんな音に変化するのが興味津々だが、今は我慢我慢。

 

さて、その高速道路を100km/hで走った時のF12の乗り心地はどうかというと「硬い」、の一言だ。路面のつなぎ目は確実に「ゴンッ」、「ドンッ」という音とともにショックが伝わる。もちろんバウンドするようなことはなくショックは一度で納まるのだが硬い。快適とは言えない。

時速100キロと言えばBMW始めとしたドイツ車の乗り心地が快適になる速度だ。街中では硬さを感じたサスペンションがしなやかになり、車高が下がったのかと思うくらいピッタリと路面に吸い付き、すべての回転系に油が染み渡ったように静かになる、あの感じだ。

欧州車であるフェラーリも同様かと言えばさにあらず。乗り心地は4、50キロで流す街中の時と同じ硬さがつづく。 100km/h、ゴツ、ゴツ、ドン、ドン。 120km/h、ゴツ、ゴツ、ドン、ドン。

安定性はどうか? ステアリングはクイックなのは言うまでもない。そして非常に軽い。100km/hでもその感触に変わりはない。 車体が沈み込むような安定感は…ない。

かわらない。街中の4、50キロとかわらない。 音の籠もり具合も変わらず。ふつう高速になれば音の抜けがよくなると思うが、それもなし。 フェラーリはどぉも違うようだ。