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フェラーリのブログ

フェラーリに関わった顛末

「台風とF12」

このところ台風がたてつづけに日本に上陸してけれど、台風が来るとクルマに乗りたくなる。

普通の雨だとそんな衝動も起きないけれども台風と聞くと不思議とその気になる。

大雨、強風、台風、雪。

条件がわるくなればなるほどクルマに乗りたい(いや、実を言えば四輪駆動車に乗らないので雪はあまりうれしくない)。

台風は徐々に近づいてくるのがいい。天気予報を見て、さぁいよいよ台風が来る。青みがかった鉛色の雲が低くたれ込め、風が低くうなりを上げる。

「これから大変なことになる〜」、

物置から買い置きのウォッシャー液を取り出してボンネットを開けてタンクに補充し、タイヤの溝を確かめる。通りすがりの人に奇異な視線をあびせられてもお構いなし。

「これから走るぜーっ」

まぁ、今回はF12だからウォッシャーもほとんど減っていないしタイヤ溝もちゃんとある、ということで点検は省略。

 

車庫の外は風が渦巻いている。

風の息に合わせて雨粒が地面に叩き付けられるのが見える。シャッター開けてエンジンを始動する。いつもより心持ち始動音が静かな気がする。

車庫の中に排気ガスがこもらないよう始動後すぐF12を出すと、フロントガラスにダダダダッと雨が叩き付けてくる。

一瞬でずぶ濡れ。気持ちいいくらい雨がフロントガラスに流れていく。背伸びしてエンジンフードを見ると同じように雨が流れていく。外に出てボディを流れる水を観察してみたいところだ。10秒でパンツまでずぶ濡れになるだろうけど。

俄然、やる気が出てきた。

「走るべ〜っ!」

これくらい大粒の雨だとワイパーのびびりはおこらない。いつもはビビリを気にしていちいちミストボタンで作動させるが、この雨量なら気兼ねなくローモードで連続作動させる(オートモードだとハイスピードになってせわしなかった)。昼間だがライトもつける。

こういう荒天が予報されている時、道はそれほど渋滞しないものだ。渋滞に巻き込まれないだけでも気分がいい。

F12はルーフに叩き付ける雨音があまり騒々しくない。むかしのクルマの方が雨音は静かだった。いつの頃だったか忘れたが雨粒がペンペン、プツプツと音を立てるようになり、ホントに鋼板が薄いんだなぁと感心、いやあきれた。

車体下やホイールハウスに跳ね上げられる水の音。ドアに叩き付ける対向車が跳ね上げた冠水の音もそれほど安っぽく感じない。

マネッティーノはレインモード。パドルシフトはせずオートマチックで走る。幅広タイヤの高出力車で深い水たまりは危険なので速度は控えめに走る。

今日はスピードは出さない。思った通り交通量は少ない。それだけで気分がいい。

横風でサイドウィンドウが圧迫されパッキンが変形するのがわかる。ポリ袋が路地から巻き上げられるように飛んできた。 風速にしたら何メートルなのだろう。風速10mで時速36kmだからなぁ。 硬い物が飛んでこないことを願おう。

時速50kmで叩き付ける雨音以外聞こえなくなる。

想定以上の雨量で重そうに動くワイパーブレード。フロントガラスでかき分けられた雨が逆流する。サイドミラーで乱された雨滴がちぎれてサイドウィンドウを駆け上がっていく。 対向車線を走ってくる大型トラックが跳ね上げた水たまりの水がF12に叩き付けられる。跳ね上げられた雨水は雨粒と違って重たい。

初めてラジオをつけNHKを聞く。いままで一度もオーディオは聞いていない。いや正確に言えば納車時にFMラジオがかかっていた。自宅に帰る途中にOFFにして以来だ。

道路の冠水はいたるところで起きているようだ。

 

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