読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

フェラーリのブログ

フェラーリに関わった顛末

「台風とF12 その3 冠水」

F12は公園から流れ出す泥水の冠水をかき分けて進むことになってしまった。

F12の左側の車体下は泥水の下にもぐっているはずだ。右側はそこまでいっていない。

車体下からの音に耳を澄ませながらしずしずとF12を進ませる。前を行く4WDのマフラー付近から湯気が上がっている。もしかしてF12のマフラーも今、そうなっているのだろうか。 対向車の起こした波が大きいとまずい。こらこら君、ゆっくり走らんかい…。いや私だって普段乗っているトヨタ車ならゆっくり走るどころか、おもしろがってザバザバ、泥水をかき分けて走るだろう。

F12の車体下からは水につかったようなタップンとか言う音は聞こえてこない。

「いやぁ〜無謀だったかな、今日は…」

F12は支障無く泥水を切り抜けた。 この先、アンダーパスもいくつかある。本当なら海沿いまで走りに行きたいところだが中止した。 F12を水没させるわけにはいかない。

自宅に引き返すルートはなるべく冠水しない道を選んだが途中、思いかけず通行止め(規制しているわけではないが、見るからに通れない箇所)をさけて帰った。

途中、広い幹線道路を走る。街路樹の様子や風音から強烈な横風を受け続けているのがわかるがF12はあおられたりするそぶりは無かった。もっとも5、60km/h程度の速度であったが。

高架下で雨水が滝のように落ちているところを通り抜けた。高架の排水管から雨水があふれ出て、なんてものではない。滝の幅3メートルくらいあった。バットマンの基地か。 「この滝の中に小石でも混ざってたらやばいなぁ」、 と思いつつ、ままよとくぐり抜けた。

 

車庫に戻り、エンジンを止める。これで終わりではない。車両全体に水をかけるのだ。幸いなことに雨は弱くなっている。

カッパを着るかまよったが面倒なのでTシャツ、短パンにした。 幸い他人に見られる場所ではないが、台風のさなかTシャツ短パンでずぶ濡れになりながら高圧洗浄機でクルマを洗っている姿を見たら人はなんと思うだろう。

なるべくゆっくり時間をかけて水を当てる。ボディは特別汚れた感じはしなかった。でもフロントエアダムは泥水の跡がある。ナンバープレートの下端あたりまで冠水に漬かったかもしれない。

フロントグリルからナンバープレート裏、エアダム、ホイールハウス内側、ホイール、ドアシル、マフラーまわり、リアスカート、シャーシ下全部に水圧を弱めにしてかける。なるべく色々な方向からかけた(つもり。)休み休みやったら1時間かかった。

 

F12で台風の中を走り回った感想。 やっぱりクルマは条件が悪ければ悪いほど走らせたくなる。走らせる意味がある。雨だ台風だといっても4WDだけじゃなくスポーツカーもセダンも同じように走らなければならない。

「雨だからクルマで送っていくよ」、

よく言うではないか。雨だからこそクルマが便利。雨だからこそクルマに乗る。フェラーリだって甘えちゃいけない。レースカーではない市販車なんだから。

西の空が少し明るくなって来た。 台風が通過しつつある時の暗雲と青空のコントラストの良い。路面に取り残された水をタイヤで巻き上げながら走るのはひどく汚れるけれども…。 荒天のときこそ車体は美しく生える。やっぱりクルマと台風は相性がいい。