フェラーリのブログ

フェラーリに関わった顛末

「F12、ガス欠するか」

前回のつづき。

都内のホテルからF12を出したとたんガソリンのレベルメーターがいきなり赤く点灯。ホテルの地下駐車場の傾斜の影響だろうとたかをくくっていたが首都高にのっても依然として赤く点灯したままで…。

あわてて、記憶しているF12の取扱説明書を思い返す。

え〜と、F12のガソリンタンクは満タンで何リットルだっけ? たしか85リットルだっけ? レベルメーターは9個で満タン。85÷9で一目盛りあたり9リットルちょっと…。F12の燃費はリッター当り4kmちょっとの筈。静かに高速を流せばリッター6kmはいくか…。 いや待て、今の一目盛りは9リットル以下かも知れない。もうすでに数キロは走っているし、駐車場で暖機もした。確実に9リットル以下であることは確かだ。8リットルか、いや6リットルかも知れない。6リットルとして、6×4キロメートル=24キロメートル。いかんこのままではまったく帰れない。

フェラーリでガス欠エンコはマズい。

 

 

そー言えば大昔、営業車でガス欠になったことがあったな。あのときは歩いてガソリンスタンドに行き、携行タンクを借りて自分で補給した。

渋滞しているなか携行タンクで給油するという、とてもカッコの悪いことになった。

あれはいつも乗らない営業車に急に乗ることになって、会社を出たとたんガソリン警告灯が点いたのだ。見ると燃料計の針は見たことがないくらい下端に下がってEにかぶっている。

勤めていた会社は契約するガソリンスタンドで給油する決まりがあった。会社は年間の給油量を元に近隣のガソリンスタンドに値引き交渉をしていたのだ。そのため会社が指定するガソリンスタンドがたまに変更になる。運の悪いことにその時は会社から10分くらい離れたガソリンスタンドが指定されていた。

この営業車は深夜に帰社したのだろう。警告灯が点いていたのを知りながら給油できずにハラハラしながら夜中、会社の駐車場にたどり着いたのだ、と想像できた。わたしは手に汗握るおもいでエコランし、くだんのガソリンスタンドを目指したが、あえなく200メートル手前でガス欠になってしまった。

 

そんな思い出を振り返っている余裕はない。

乗ったばかりの首都高を降り、記憶をたどってスタンドを目指す。

たしかこの当りにJOMOがあった筈だ…ってJOMOっていつの記憶だ。もぉJOMOってないだろ。ENEOSだろ。ない…JOMOはもちろんのことENEOSもない。

ガソリンスタンドはどんどん閉店している。なんでもいいからガソリンスタンドあってくれ。ゼネラルでもキグナスでも農協でもイイ。

F12が路肩でガス欠という悪夢が思い浮かぶ。携行缶でF12に給油してたら、写真撮られて投稿されるんじゃないか…(笑)。

F12の極小画面のナビゲーションを右側メーターに映し出す。

「くそ、小さい画面だ」、

むかしの二つ折り携帯のワンセグ放送を思い出す小さな画面。 使い慣れていないのに加えてナビゲーションのリモコンの使いにくさよ。