フェラーリのブログ

フェラーリに関わった顛末

「箱根ドライブ」

ひさしぶりに箱根を走ってきた。

一年ぶりだろうか。近々、所有するクルマを入れ替えるので最後に箱根を走っておこうとしたのだ(F12を乗り換えるのではありません。)。

休日は混むから平日にした。小田原側の箱根ターンパイク入り口にはビデオの撮影機材を持った人がいる。テレビ番組かビデオ配信の撮影なのかも知れない。午前中にたどり着いたがこの前ふった雪が路肩にかすかに残っていた。

料金を払い例の急な上り坂を加速する。あの急な登り坂はエンジンの出力をすべて出し切る感じがいい。わざわざターンパイクに来たのだからガソリンを目一杯使って加速しよう。

登坂車線で2車線になった緩いのぼりカーブはあまり不安なく速度をだせる気がするが、これは程度問題で上り坂は意外や前輪の荷重が抜けて思ったほど曲がらなかったりする。

と、凄まじいスピードで駆け下りてくるクルマの気配がする。高いエンジン音とロードノイズが感じられる。自分のクルマの音を聞くためウインドウを少しおろしていたが風の音がバタついて車種まで聞き分けることはできない。

とたんポルシェ911が一瞬で駆け抜けて行った。

わたしにはとても出せない速度だった。おそらく三桁の速度は出ていたのではないか。

このカーブは登坂車線があるから3車線分の道幅がある。ターンパイクでも高い速度がだせるところだと思う。わたしは車線が広いのをよいことに登坂車線に半分以上またがって走っていたからポルシェとすれ違うという距離ではなかったがかなりびっくりした。

「やっぱり箱根は飛ばすひとがいる」

箱根にクルマで走りにきている人の中にはいわゆるクルマ好き、走り屋さんがかなり混じっている。今日のわたしもその一人だけれども、そうした人は制限速度を守ることは少ない。摘発されることも覚悟で速度超過するのだろうが(わたしは覚悟の上で来た)、その速度で事故になれば責任はすべて自分で負わねばならない、となると速度超過するにしても程度ってものがあると思う。911のドライバーはあの速度でも安全な“程度”だと考えたのだろう、多分。

 

ターンパイクの見晴らしのよいところで写真を撮る。写真を撮っている間に行き交うクルマを見ていると観光らしきクルマがほとんどでいわゆる走り屋さんらしいクルマは3割くらい。多くは風景を楽しみながらゆっくり走ってくる。こうしたドライバーにとっては走り屋なる者たちはどう映るのだろうか。

ターンパイクを登りきって一休みする。運がいいと珍しいクルマが停まっていたりするのだが、只今はなし。

ターンパイクの後は芦ノ湖スカイラインを走る。

芦ノ湖スカイラインの道幅はターンパイクより狭くカーブもすこしキツめで速度は出しづらい。 短い直線で急加速と急減速しながらコーナーに入り、途中でステアリング戻しつつアクセル開けながらコーナーを出、また急加速、というえげつない走り方をしばらく行う。たまにやるとおもしろい。