フェラーリのブログ

フェラーリに関わった顛末

「F12 冬の始動直後 その2」

車庫の外にだしてニュートラルに戻すと開放されたようにエンジンは1800くらいで安定する。で、その大ボリュームの1800回転は暖かい時期なら30秒くらい、冷間なら70〜80秒くらいで1200前後に落ち着く。

暖かい時期ならここで走り出してもよいが外気温が低い状態ではそうもいかないず、滑らかとはほど遠い感触がする。この状態で1速に入れると、途端「ウァゥゥ」とエンジン回転がブレる。F12に苦情を言われている気がする。

ホントならこのあたりで車庫を後にしたいところだが公道に出ると歩行者や他車に応じてブレーキを踏まないといけない。そうするとまた「ウゥウ」、となってしまうので、ここはもう少し我慢して暖気したほうが良い。

ということで冬は2分間はF12を動かさずに待つことになる。 通常の始動後2分ならオーディオをいじったり、ナビゲーションの目的地を入れたり、サングラスを用意したりするうちに2分は過ぎる。でもわたしはF12ではオーディオは聞かない、なのでただじっと暖気を待つ。

バォーーッ、が2分ちかく…

(´・ω・`)  もう少し静かでいいからさ…内心そう思う。

回転が落ち着いたところでオートマチックモードで走り出す。

オートマチックモードはアクセルをおとなしく踏めば2000回転くらいでシフトアップしていきクルマ全体を暖めるにはちょうどいい。

この状態ではまだ車内も冷たいまま。

ヒーターをつけたいところだが水温は65℃、油温は60℃くらいなのでもう少し上がるまで待つ。 赤信号をひとつ停まれば75℃の70℃くらいになる。

エンジンの感触も滑らかになり、ヒーターを入れられる。ただエアコンのコンプレッサーは作動しないようにACボタンをOFFにする。 わたしは古い人間なのでエアコンのコンプレッサーはエンジンとバッテリーの負荷になると今でも思い込んでいる。(エアコン…っか昔はカークーラー、がない世代なのです。エアコンつけると燃費悪くなる、加速悪くなる、バッテリー消耗する、という妄信が刷り込まれた世代なのです)。

ここでシートヒーターのスイッチも入れる。以前書いたとおりシートの横のダイヤル式スイッチで使いにくいが最近はやっと慣れた。

スイッチを入れてから暖かさを感じるまでに2分くらいかかる。近頃はシートヒーターでシート部とバックレスト部で温度配分が変えられる車種がある。尻を重点的に暖め背中はあまり暖めないとか調節できるのだ。F12はそこまで細かな芸当はしない。別に不満はないけれども。

ということでF12、冷間始動後、エンジンもギアボックスも車内空間も完調になるまで8、9分かかる、というであります。

おっと、エンジンだけでなくブレーキのことも書いておこう。

一般にカーボンセラミックのブレーキは暖まるまで効きが甘いといわれるが、F12でそれを感じたことはない(わたし鈍感なんだろうか)。歩くような速度の時も違和感はない。よくよく気をつけて観察するとたしかに浅いブレーキをかけたとき(たとえば時速10キロ、15キロくらいから軽くブレーキを踏んでゆるやかに減速していくようなとき)効きがあまい感じがする。でも支障をあると感じたことはない。

 

お正月にコメントをいただきました。励みになります。ありがとうございます。ご質問にお答えするよう下書きを進めております。もう少しお待ちください。

 

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