フェラーリのブログ

フェラーリに関わった顛末

「F12 内装について その3」

またしてもF12の内装のつづきであります。

F12の内装はあちこちから音がする。いまのところ内装の建て付けのビビリは2カ所から発生しているらしい。

速度とエンジン回転数、路面の状況で現れる。ひとつはメーターの内側かステアリングコラムの奥の方。

二つ目は右ドアの内張りあたり(ヒンジに近いところ)。で、このドア部のビビリは温度が低いと発生しない。車室内の温度が高くなるとビビリはじめる。

フェラーリを買う時、内装の建て付けの良さなどという洗練さは求めてはいなかったから不服はあまりない。

これまでも書いてきたがF12は基本的に騒々しいクルマである。まず、暖気後のアイドリングが静かではない。静かでは、どころかはっきり言って、うるさい。

アイドリングは常にボーッっという音が響いている。イヤな音とは言わないが長時間聞いていると辛い。

一番辛いのが渋滞に巻き込まれることだ。いつだったか高速道路の渋滞に巻き込まれてストップアンドゴーを30分くらい続けた。

ボーッというアイドリングの音と微振動。前のクルマが進むのに合わせてアクセルをふかすと、

「ボーッ」が、

「ボワァッ!ウァァーッ」、

と音量が高まり駆動系の微振動とともに発進する。

F12はDCTだからアクセルを踏みこまないと発進しない。トルコンならブレーキペダルから足を離せばアイドリングのまま音も振動もなく変化しないで動き出すのに、悲しきDCTはアクセルを踏込んまなければ動き出さない。

で…「ボワァッ!」、このボワァッがアクセルを踏込まれた瞬間。その後の 「ウァァーッ」、 がクラッチがエンゲージした時の回転の落ち込みと回復の変化。

これを発進のたびに繰り返す。

渋滞だからほんの十数メートル進んでまた停止。また発進、

「ボワァッ!ウァァーッ」

「ボワァッ!ウァァーッ」

ずっとこれの繰り返し。

20分くらいで頭が痛くなった。

こういう時に内装のビビリまではじまると思わず、ゲンコツでビビっている内装のあたりを叩きたくなる(実際にはやってません)。

と、いうことでF12の内装の建て付けの悪さは音量と微振動にまぎれて気にさわることはほとんどない。F12、内装の建て付けは合格。

 

サイドミラーの調節がしにくい。

ミラー調節スイッチの場所がステアリングコラムに隠れて見えないのだ。

サイドミラーの調節って、まず右のミラーか左のミラーかを選択する。そのあと4方向スイッチでミラーを調節する。で、多くの場合、右、左の選択と4方向スイッチは別々になっている。

ところがF12、左右選択と4方向が一つの円筒形のジョイステックにまとめられている。どんな風にまとめられているかというと、左ミラーは円筒形のジョイステックを11時の位置にねじり、右ミラーは2時の位置にねじることで選択する。左右を選択した後、ジョイステックでミラー位置を調節する。

これがなぜ調節しにくいかというと、ステアリングコラムで隠れているからジョイステックをいじり始めた状態でジョイステックが11時にねじられているか、2時にねじられているか分からないのだ。(ジョイステックは円筒形だから手探りでは11時か2時かわからない)。

しかもこのジョイステック、6時の位置にねじるとミラーが折畳まれてしまう。

この前、高速道路で左ミラーを調節しようとしたらミラーが折畳まれてしまってとてもあせった。

ということで、このミラー調節スイッチはまったくだめ。位置がズラせないならば一般的な、左右選択と4方向スイッチが別々のタイプにしてもらいたい。

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