「クルマに高級オーディオは必要か」
本日でカーオーディオの話しはおしまいです。
いままで日本車でも輸入車でもオプションの高級ブランドオーディオを取り付けたことがありますが、いまは注文しません。なぜか。個人の感想ですが、
「高いオーディオ付けても思うほどの効果はない」、
と思うからです。
高価なオーディオをオプションで付けたのにボリュームを上げた途端、内装の色々なところがビリビリ、チリチリ共振を始めました。30万円もしたオーディオブランドオプションなのに。たしかスピーカーの数20個以上だったはず…。
え~っ、と思って異音の出処を探して耳をそばだて、あちこちを手で押さえてみる。このあたりか…、押さえると共振は止まる。手を話すとまたピリピリ、チリチリ。走っているあいだ押さえているわけにもいかず…。
クルマの内装は組立時間の短縮のためにダボ穴めがけてグイッっと押し込んで固定するように設計されています。自動車メーカーや内装部品のサプライヤーはそうした固定方法でも音が出ないように工夫しているけれども、その工夫も原価とのバランスで成り立っている。そもそも自動車メーカーは原価アップが大嫌いだから、手足を縛られて工夫するようなもの。
ということで、車種ごとにオーディオメーカーの技術者が音響設計して十個も二十個もスピーカーを配置しても、しょせんそうした内装部品と組立工程の中に “こだわりの高級オーディオブランド” が取り付けられてしまう。
はい。これまで何台もそうした高級オーディオブランドのオプションを取り付けてきた結論。
「何十万円もお金をかけても、思ったほどの効果はない。もし結果が悪ければ高いお金を払った分、悪態をつきたくなる、ならば最初から付けないほうがマシ」、以上。
それと、クルマで音楽を聞く面白さと、カーオーディオの音質の良さはそれほど関係していないと思う。その時その時のドライバーが見た風景や天候や温度に、音楽が重なり合って心象されるのであって、オーディオの音質は二の次、三の次なのだ。
実際に30年も前、ガタガタのカローラにラジカセを持ち込んで9月の大雨に日に伊豆半島をドライブした。夏休みが過ぎてクルマ通りが少なくなった9月の暑いアスファルトの上に雨が降る。 ラジカセから高中正義が流れていた。考えてみればひどいクルマとオーディオ(ラジカセ。カセットテープですぞ)だけれども記憶に刻み込まれた音はすばらしい。
もう一つ。私見だけれども、運転中は音楽やラジオは聞かない方がクルマは楽しい。音はクルマから聞こえてくる音、クルマのまわりから聞こえてくる音だけにしたほうが楽しい。仕事であろうと休日のドライブであろうと同じ。
コメントをいただいたなかで、ポルシェにも乗られた(複数の輸入車を乗り継がれている)方からコメントをいただきました。F12の購入を検討している、通勤にも使うかも知れない、というものです。また、F12のすばらしいところとどうしょうもないところを端的に書いてほしい、というコメントを書いていただいた方もいます。
その方々にお応えしようと思い、色々と下書きをしております。苦戦しています。特にすばらしいところとどうしょうもないところは、どう記述しようか悩んでおります。
すでにF12に乗り始めて1年がたとうとしていて、わたしのF12についての見解は固まりつつあります。そしてそれをどう書くか。どういった表現で書くか、を考え続けております。
一方で、もしこれを書いたら当ブログの結論も出てしまう、終わりになってしまうとも考えています。(さぁ、どうしたものか…)
ひとつお答え。ディーラーの人はF12の事を「エフトゥエルブ」と言っておられる方が多いです。「ベルリネッタ」、というセールスマン氏もいました。ちなみにわたしが、「エフジュウニ」と言うとディーラーの人も合わせてエフジュウニ、と言ってくれます(笑)