「止まらない信号は出来ないものか3 アイドリングストップの回数」
わたしはF12のHELEシステムのアイドリングストップを使っていません。
何故? やっぱり不安だから。
なにが不安って。信号毎にV12が停止、始動を繰り返すことに不安なのだ。
なんかトラブルが起きるんじゃないか、トラブルの遠因になるんじゃないか、そう思う。
F12が納車されたのは寒い時期だった。冷間始動を喜ばない(らしい)フェラーリでわざわざアイドリングストップを設定することもあるまいと思ったし、暖かくなってからは例の異常(異常というか過剰アラーム)を体験してから、F12に余計なことをしないほうが良いと思っている。
そもそもF12の燃費、リッター4km前後なのである。
試乗した時のセールスマン氏の言う通りなのだ。
わたしは燃費にはうるさい方で走行距離とガソリン消費は記録しているのだが、F12に関して記録はしても値は気にしないことにしている。
リッター4km。アイドリングストップしたってリッター4kmがリッター4.3kmになるくらいだろう。300mの為にトラブルの不安を抱えるなど意味がない。
ちなみにドイツ製のV型8気筒エンジンでアイドリングストップ機構の付いているクルマを乗っていたが、一般道を数万キロ、ずっとアイドリングストップを働かせて走っていた。
乗り始めてすぐアイドリングストップの有無でどれくらい燃費に差が出るか確かめた。
アイドリングストップを使った一般道主体の燃費はリッター6,4kmで、アイドリングストップを使わないとリッター5,8kmだった。
一年で大体1万7000km走る。リッター6.4kmの燃費で消費するガソリン量は年間2656リットル。リッター8.5kmだと年間2931リットル。その差275リットル。
ハイオクガソリン1リットル135円として年間3万7125円の差。
意外やでかいのである。
そもそもアイドリングストップ付いているわけだからスイッチ押すだけのこと。ただ故障の原因にならないか。
なにせV型8気筒、4リッター超えのエンジンが事ある毎にクランキングするのだ。
このまえ書いたとおり(4月15日の「止まらない信号は出来ないものか」)、朝は70~80カ所の信号を通過する。すべての信号で停まるわけではないが、渋滞の中の停止でもアイドリングストップがあるから50回はエンジンがクランキングする。往復で100回。
通勤で使っていたから一ヶ月で2000回、一年間で2万4000回アイドリングストップすることになる(あくまで試算)。
…で結果、車検で手放すまで故障もなければバッテリー交換もすることはなかった(単純計算で7万回以上のアイドリングストップしたってこと!)。ドイツ車、ご立派。
F12でこれをやったらどうなのだろう。F12を通勤に使い一年間で2万回以上アイドリングストップ効かせるって…。
ただこのドイツ車のアイドリングストップは車両が停止するとともにエンジンが停止する。だから細い道の路地で一旦停止してもエンジンが止まる。これはちょっと精神的に負担だった。
路地の一旦停止や駐車場から出す時などもいちいちエンジンが止まるのだ。それでトラブルは無いのだが、運転している側からすると精神的にわずらわしいし、クルマをいじめているような気がする。そういう時はアイドリングストップのスイッチをオフにした。
いま、多くのクルマのアイドリングストップはブレーキペダルを強めに踏込まないと作動しない設定になっている。こっちのほうが日常ユースでは良いと思う。
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