フェラーリのブログ

フェラーリに関わった顛末

「エンジンは回してなんぼ」

以来、F12のエンジンが心なしか軽く回る気がする。

エンジンは回したほうが調子が良いと思っているので、F12も街中は別として郊外や高速道路では回すように走っている。高速道路は6〜7000rpm以上で走る。だからF12に乗るたびに高速道路を2区間くらい走る(まぁこの時の音量が耳につらいのだが)。

20年以上むかし営業車でホンダ シビックフェリオなる車をあてがわれた。その時、自分が乗っていた営業車が20万キロになった(たしか20万キロだったと記憶する)ので、あまり走っていなかったシビックフェリオが回ってきたのだ。

すでに2〜3万キロは走っていたと思うが、あてがわれた直後の休日出勤の時に居残って洗車しワックスをかけ車内を清掃した。新しい営業車が割り当てられるとうれしくて、儀式としてワックスがけと清掃をするのが習慣だった。

しかしこのシビックフェリオ、乗りはじめてみるとどぉも調子が悪い。アイドリングが不安定なのだ。信号で止まるとブルブルと振動が始まりアイドリングが不安定になる。それと2000回転くらいから緩やかに加速していく時にむずがるような息つぎがある。

営業車なので勝手に修理はできない。さりとて会社に申告しても、アイドリングが不安定、くらいでは整備に出してくれない。

そんなさなか、悪友のバイク屋で立ち話をしていたら、

「エンジンは回してナンボよ」という。

たしかに。かつてバイクに乗っていたとき、それは実感している。

「4輪でもそんなもんかね…?」

「エンジンはおんなじだからな。バイクは頻繁に乗って、高回転で回す。これ長持ちの秘訣ね。特にホンダのエンジンは回した方がイイよ」

バイク屋の店主だからホンダのエンジンにはなじみがある。それに彼はホンダベルノで整備をしていた経験があるのだ。

 

翌日、電話がかかってきた。

「汚れてねぇ、エアフィルターがあったからょ。取り来いよ」

悪友は原因がエアフィルターが汚れていると推察して、親切にもシビック用のエアフィルターを探してくれたのである。もちろん中古でディーラーからもらってきたという。

早速、そのマシな中古エアフィルターを取り付けて、

「なるべく回せや。3500か4000な」、

と言う。でもエアフィルターを付け替えた効果はあまり感じられない。走行距離から言ってそれほどエアフィルターが汚れていなかったのだろう。

翌日、営業先へ向かう途中の高速道路で3000〜4000回転を保って走り続けた。かなりうるさかったが効果はてきめん。サービスエリアに入った時すでにアイドリングの不安定さも微振動もまったくなくなり、停車中の車内のアイドリング音もこころなしか静かになっている。昼食をとった後、本線に合流するときの軽やかなふけ上がりはまるで違うクルマになったのかと思うほどだった。

う〜む。エンジンは回してナンボ。これ真理なり。

以来、すべてのクルマは二週間に一度くらいは意識的に高回転でまわすようにしている。

やりやすいのは高速道路。高速回転(けしてレッドゾーンまで回さずともよい)を一定時間保つ運転をたまにするだけでも調子は回復する。時間にして10分か15分くらいで充分。燃費は悪くなるかも知れないがエンジンの調子を保つには高いとは思わない。

もっとも最近のハイブリッドカーはどうしようもない。初期のハイブリッドカーはモーター出力が弱かったから。高速道路を110km/hくらいで走りつづけるとエンジンはかかりっぱなしになった。そうやって走るとやっぱりエンジンの調子は良くなった。ハイブリッドカーのエンジンだってまわした方が調子は良いのだ。

「やっぱりエンジンは回してナンボよ」、

ですな、悪友。 

automotive-blog.hatenablog.com