フェラーリのブログ

フェラーリに関わった顛末

「さよならF12」

F12を手放すことにした。

手放すと決めてから気が楽になった。

この数ヶ月は気が滅入った。F12に乗っていても、どぉもおかしい。しっくりこない。乗るたびに違和感を感じて、そのうち乗るのが苦痛になっていた。

ちかごろはバッテリー上がりを防ぐために乗っているくらいだった。当然、乗っても面白くもなんともない。

F12に乗るのは悔恨を思い知る為に時間を割いているようなものだった。そのうち馬鹿らしくなってきた。

なんという不健全。

「さぁ、認めるのだ。4000万円也を支払ったF12が失敗だったと」、

「辛い結論だけれど精神の健全の為にも認めるべき時がきている」、

前回、書いた通り都内某所の路地を走るF12を見た。他人のF12であるが、自分がF12をどう見ているかが分かった。

そうそう見かけることがないF12であるが、わたしにはなんの感激もなかった。もちろんプリウスの運転席の視線で見るF12のデザインは目新しいものがあったが、それ以外はまったく冷めた目で見ていたた。見切っているというか、正体を見破っているというか、そんな感覚だった。

もうF12に関わるのは終わり。別のことに時間を割いた方がいい、そう思った。その方が自分の為だ、と確信した。

今は吹っ切れて気分がいい。

 

今までも買って失敗した、というクルマが何台かある。買い物に後悔は付きもの。初めて買った酒のつまみ、ダイソーでついで買いした物。買って後悔するものは毎週のようにある。F12もそれで良いじゃないか。(4000万だけど)

きっと、F12も望まないオーナーに所有されているより、愛でてくれるオーナーと巡り会ったほうが幸せだろう。

さらばF12。

これからどんなオーナーに巡り会って、どんな車庫に納まり、どんな道、どんな天候の下を走るのか。

F12のこの先の幸せを祈る。

 

いや、ちょっと早い。お別れはもう少し先だ。

クルマ好きのオーナーの多くが、お別れイベントをやる。ほんの少しのドライブだったり、洗車だったりする。みなさんはどんな儀式をしているのだろうか。

わたしもこれまでの例にならって仕事を休んで一日、F12を走らせ、写真を撮るつもりだ。

さぁ、どの道を走って、どの風景でF12を撮ろうか。

次回、思いついたプランを書こうと思う。

 

通常なら今後の更新は7月27日と7月31日の予定ですが、お休みして8月4日になります。気付かれている方も多いと思いますが、近頃は書いてはアップロード、の状態でした。これに加えて今週、来週は忌引きと海外渡航が重なってしまいました。申し訳ありません。