フェラーリのブログ

フェラーリに関わった顛末

「正しい運転」

自分の運転は正しいと思っている、大抵みんなそうだ。

でもその思い込みはかなり怪しい、正しくない場合も多い、そう思う。

だってわたしはかれこれ40年(四捨五入したらね)近くクルマを運転しているが、その時その時つねに正しい運転をしてきたつもりなのだ。でもその40年近くをふり返ると正直ずいぶん危なかったと思う。

要するに一度だって安全な運転だったことはないということだ。

路地から通りに出るとき車道のところで一旦停止するドライバーは多いが、規則では車道に出る前の歩道のところで一旦停車しなければならない。これを守らずに実技試験は合格しなかった筈だが実際にこれを行なっているドライバーは半分も居ないのではないのだろうか。

休日、自宅近くをサンダルをひっかけ、コンビニやツタヤに行くのだが歩道の線で前端を停めるクルマは半分、いや3割もいない。

歩道に出るところでクルマの前端を止める。次に車道までゆるゆると進んで車道の安全を確かめ合流する。ほんの数秒、数メートルの動きだけれどもこれをスムーズに動かし同乗者を不快にさせないリズムで行う必要がある。(停止とともにアイドリングストップするクルマはここでわずらわしい)。ちなみにF12はこうした細々とした動きは苦手だった。そもそもDCTはこうした局面ではギクシャクする。まぁこういう場所でのマナーをフェラーリに要求するのは酷だと思うけれども。

 

かつて営業車を運転していた時はよく裏道を使った。少しでも渋滞に巻き込まれないよう交通量のすくない道を走るのだ。こうした裏通は自ら開拓した者、先達から教えを受けた者が走る。勝手知ったるドライバーが走るから意外やスピードをだす。

ただこういう裏道は車道と歩道の境もない道で子供や老人、自転車も走っている。ここを走るからにはこれらを事故に巻き込まないよう、止まるところしっかり止まり、見るところはもうワンテンポ見る必要がある(こういう走り方をするにはノーズが短い、車幅に狭いクルマが良い。車幅1.7m以下はこうした道路事情にはあっていると思う)。

 

おおむね日本のドライバーの運転技術は高い方だと思う。車間距離の取り方も速度の読みも正確。周囲の状況もよく観察している方だと思う。規則もよく守る方だと思う。しかし裏道というか幹線道路を離れた生活道路での走り方は乱暴だと思う。日本人は狭い道ほど速度を出す、そんな気がする。

日本の4輪ドライバーの運転はよい方だとして、自転車の走り方は無法に近い。速度を出しているのに歩道に平気面で乗り上げてくるし、飛び出してくる。信号のある横断歩道を斜めに横切る行為も見る。車道を走っているのに左折の時は赤信号を無視するなど普通だ。

警察は自転車の乱暴な乗り方は徹底的に摘発の対象にすべきだ。