フェラーリのブログ

フェラーリに関わった顛末

「ヘッドライト ワイパー サイドミラー ミラーはほとんど進歩なし」

ヘッドライトの長足の進歩にくらべてミラーやワイパーはどうだろうか。

このブログを読んでくれているスポーツカーのオーナーはみな感じておられると思うがスポーツカー(スポーティーカー)は車高が低い。ミラー高さはSUVや大型トラック・バスのヘッドライトの高さに近いのだ。

信号待ちや渋滞などで非常にまぶしい。バックミラーは防眩できたりするが、サイドミラーが自動防眩装置付きのものは限定されている。

だいたい自動防眩装置はそれほど強力ではないし、外周5、6ミリの範囲で防眩装置が付かないのでまぶしいさが残る(技術上不可能なのだろうか)。真後ろに停止した大型車のヘッドランプのまぶしさは避けられない。

 

雨天、雨粒の付いたウィンドウ越しのサイドミラーの見にくさ、特に夜間ともなれば視認性はひどく落ちる。サイドウィンドウに撥水剤を塗ったり、サイドミラーに親水剤をぬったりするが劇的に効果があがるということはない。

むかしサイドウィンドウにワイパーが付いていたり、サイドミラーにワイパーが付いていたりしたクルマがあったが効果はあったのだろうか。今、そうしたクルマがないのは効果がないということなのだろうか。(そういえばヘッドライトのワイパーというのもありましたね)

ウィンドウやミラーの撥水処理とサイドウィンドウ、ミラーの形状で空気の流れをコントロールして水滴を飛ばすようなことは出来ないのだろうか。 低速では効果がないだろうが、30、40km/hで走行すれば雨粒が飛ばされるというのはそれなりに安全だと思うのだが。きっとどこかのメーカーは試した筈だと思うのだが、日の目を見ていないというのは、頭でっかちの構想倒れなのかも知れない。

鏡による後方確認ではこれくらいが限界なのかも知れない。自動車技術展ではカメラによる後方確認が提案されている。雨滴をしっかり除去するレンズを装着し、周囲の光をうまく画像処理することができれば側方、後方の確認はミラーよりよほど確実で安全になるだろう。

 

ワイパーもそこそこ進歩しているが、高価な車種と廉価車の差が大きい。

メルセデスベンツのワイパーはよく出来ていると思う。払拭面積の大きさ、低速高速問わずビビらない安定性は立派だと思う。お金をかけてる、と思わせる出来だ。

ただ、ワイパーについてはウィンドウの手入れが出来ているか否かで大きな差が出る。ガラスの油膜除去とか撥水材を塗るなどの対策でかなり改善する。メルセデスだってウィンドウの油膜を落とさなかったら高価なワイパーシステムも宝の持ち腐れだ。

 個人的には高価なワイパーシステムは衝突回避装置やインテリジェントクルーズコントロールよりも優先的に装着すべきだと思う。

ちなみにワイパーの雨滴感知センサーの感度に満足することは少ない。遅いか早いかどちらか。ちょうどいいあんばいというのは出会った事がない。それとスイッチをOFFにし忘れて、晴れた日に突然動くのもびっくりする。雨でもないのに誤作動するのだ。いっそ旧式の無段階間欠ワイパー(実際には4段階くらいですよね)の方がいさぎよいと思う。