フェラーリのブログ

フェラーリに関わった顛末

「フェラーリF12 エアコン、エンブレム」

前回、ステアリング部分の写真を載せ忘れてしまったので掲載します。

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このステアリング、とても良い。

試乗の時はあまり印象に残らなかったけれども、落ち着いて触れてみると握り径とのその断面形状、革の質感、縫い目、カーボン部分の仕上げの美しさ、革部分とカーボン部分のつなぎの形状、ガッチリとして決して歪まない剛性。

どれをとっても一級品だと思える。 このステアリングの操舵感は今のところタウンスピードでしか走っていないのでもう少し走り込んでから書こうと思う。

 

エアコンをいじってみる。

寒がりで暑がり、特に寒いのに弱いのでエアコンの効き具合はこだわってしまう。若い頃はエアコンなど着いているだけでOKだった。歳をとると冷たいシートに座っただけで気分が沈んでしまう。まったく歳をとるのは嫌なものだ。

フェラーリF12のエアコンはオートエアコンで温度の目盛りは写真の通り16℃〜28℃の間で温度設定する。ダイヤル式の温度設定は2℃きざみになっていて、デジタル式の0.5℃毎に調整できる物に比べれば大雑把な感じがする。

エアコンの善し悪しは温度設定の細かさなんかではないと思っている。

要は各ダクトから出てくる暖気、冷気が車室内にどう伝わっていくか、人にどう感じられるかが問題なのだ。それは各ダクトの位置、車室内の空気の流れ、車室の形、材質、外気から伝わってくる温度、日射、いろいろな要素が複雑にからみ合う。クライメートコントロールをしっかり開発するのはとてもむずかしいことだと思う。

もっともこれはフェラーリ。エアコンの快適性をこだわるのは筋違い(レクサスだったら別ね。トコトン突き詰めたいところ…)。

と言うことで、今のところF12のエアコンに不満なし。

でもこのエアコンの操作部のデザインはカッコ良くない。ファミリーカーに付いていても不思議じゃないデザインだ。ステアリングのデザインはF1イメージを移植しているのにこの部分のデザインはタルイ。なんで?

 

F12でよく行くコンビニに入った。

フロントアップ機構で前輪サスペンションを40mm上げる。車道から歩道に乗り上げるには有効だと思う。

このコンビニは頻繁に行くのだが段差がすこしキツめ。いつだったか、むかしのハイソカー(近頃、聞かなくなった言葉だ)にエアダム付けたクルマが入ってくるとき、“ガコッ”と派手に引きずってらっしゃった。

わたしはゴミ箱の前でガリガリ君をかじっていたのだが、駐車場にいた皆がその音にふり返っていた。クルマを停めて出てきたドライバーさんもバツが悪そうだった。

F12でこれをやったら恥ずかしい。フロントアップは忘れずに。

 

室内を見回す、センターコンソール。

くだんのエアコン操作盤の上にFerrariのエンブレムが、助手席側ダッシュボードの上にF12berlinettaのエンブレムが配置されている。

ふたつともメッキ仕上げのエンブレムだ。これが実に美しい。

それぞれのエンブレムはフロントウィンドからの光りを受けて乗員にハイライト面を見せている。特にF12berlinettaのエンブレムは上部の革貼りダッシュボード上にすこし押し付けられたように取り付けられている。エンブレムの金属光沢とその周囲に本革の陰影の対比がまことに美しい。うまいなぁフェラーリ。

このエンブレムに比べてF12のキーの残念さよ…(3月14日の投稿分)。泣き。

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