フェラーリのブログ

フェラーリに関わった顛末

「デザインで記憶に残っているクルマ その4」

ランボルギーニカウンタックをさえないクルマに見せたこの本は、カウンタック以外のランボルギーニは載っていなかった。時代から言えばミウラやエスパーダが載っていても良いはずだが掲載されていない。

フェラーリは246GTディーノだけだった。ディーノの解説はあまり記憶していない。向かい合わせのページにはフィアットX1/9が載っていた。カウンタックの不鮮明な写真ではわからなかったがX1/9のヘッドライトが隠されたデザインに目がいった。その時はリトラクタブルヘッドライトという用語はわからなかった。

用語は分からなかったがヘッドライトを格納していることはすぐに見てとれた。当時はジャイアントロボなどといった子供向けTVを見慣れていたからそうしたメカニズムは容易に合点がいった。

当時はフェラーリ、フィアットと言われてもメーカーのスポーツカー専業とか大衆車専門とかそんなキャラクターは分からず、皆同じ自動車メーカーだと思った。

その前後にはイソ・リボルタ グリフォやモンテベルディ ハイが掲載されていたと記憶する。今思えばどんな基準で掲載しているのか分からない。

アメリカ車はACペーサー、シボレーコルベット、ポンティアックファイヤーバードが掲載されていたと思う。コルベットの写真はレンズの効果でフロントフェンダーの隆起が強調されていて子供心に下品さを覚えた。コルベットの横にはキャディラック、リンカーン、ニューヨーカーといったフルサイズカーが掲載されていてボンネットの上にもトランクの上にも人が寝転がれるように思えた。特にクライスラーニューヨーカーの黒い車体色にホワイトレター(リボン)のタイヤは印象に残った。

ドイツ車ではフォルクスワーゲンのビートルが掲載されていてワーゲンはドイツ以外、ブラジルでも作られていると解説されていたと思う。

世界で初めてロータリーエンジンを載せたNSU も載っていた。あとでこのNSUがアウディNSUのことであったとわかったのは高校生になってからだ。

このころロータリーエンジンは多くの自動車メーカーが開発していて、日産シルビア(2代目)もロータリーエンジンを搭載する予定で開発されたが上手くいかず普通のエンジンで発売された、と解説されていたと思う。

メルセデスベンツはプルマン600が載っていた。黒い車体色の異様に長い車長が不気味に見えた。子供向け劇画(仮面ライダーとか)の悪役がプルマン600から下りてきそうな気がした。

ポルシェは914だけで911の記憶がない、繰り返し繰り返し、それこそ数年間も読み返した本なので911が載っていれば覚えていたと思うのだが記憶にない。914の車体色がブラックに見えて(白黒写真だからか)高級感があるクルマに思えた。BMWは5シリーズだったと思うがあまり記憶がない。

英国車はオースチンミニ、ロールスロイス、ジャンセン ヒーレー、トライアンフ スピットファイヤ、だったように思う。スピットファイヤはどこかのモーダーショーのターンテーブルの上に置かれた写真で車体下方だけが明るく照らされていた。いつか華やかな自動車ショーをいうものを見てみたいと思った。

 フランス車はシトローエン2CVとGS、ルノー4。他にソ連のクルマでモスクビッチ、ラーダ。中国の紅旗が載っていたと思う。