フェラーリのブログ

フェラーリに関わった顛末

「あれこれ思うこと」

ながながと昔のクルマのデザインについて書いて来たけれど、今回はかねてより気になっていたことを羅列してみる。

すっかり陽が落ちるのが早くなった今日この頃。渋滞の連なるテールランプの眩しさがつらくなる。で、大型車の装飾で鏡面仕上げになったバンパーやらマットガードに反射したヘッドライトがまぶしい。信号待ちや渋滞であればこちらのヘッドライトを消すなど対策できるが走行中は無理だ。マットガードは走行中、前後にゆらゆら揺れる。発進の瞬間はことさらまぶしくなる。当の大型車は運転席が高いからそうした眩しさを実感することはないのだろう。

大型車のドライバーはこういうアクセサリーが昔から好きらしい。子供の頃、トラック野郎という菅原文太、愛川欽也の映画が流行ったが、この鏡面パーツはそのころからあった。でも最近のヘッドライトは明るいから反射して返ってくる光も強烈。なんとかしてもらえないだろうか。

ちなみに大型自動車メーカーの純正オプションで鏡面仕上げがあるのは前面部分やステップ周りで車体後方のパーツはなかった。このあたりはちゃんとしているらしい。

サイドマーカーランプが明るすぎる車両も見かける。

この前はクレーン車(ラフテレーンクレーン車)が非常にまぶしいサイドマーカーを点灯させていた。あれは作業中のランプを消し忘れたのだろうか(ちなみにクレーン車は乗ってみたいと思いませんか。タダノ、加藤製作所、コベルコのカタログなど見ているとなかなか面白いですよ)。

あと大型車で気になるのは、妙に奥まったところに取り付け直したリアのナンバープレート。

これはあやしく思う。別に他車に迷惑をかけるものではないが、秘めた悪質さのようなものを感じる。この大型車は事故や違反を犯したとき、バレずに逃げよう、と考えているのではないか。運送会社の社名が書かれた大型車でもこれをやっている。会社がナンバープレートの付け直しを行なっているのか、はたまたドライバーが独断で行なったのか、どっちなんだろう。

 

レクサスESでサイドミラーが電子化された。

雨粒がついたガラス越しにバックミラーやサイドミラーで目視確認する、ましてや夜間にそれをする。エンジン制御とかサスペンションは大変な進歩を遂げたけれども雨天、夜間のガラス越しの視界は何十年と同じだった。やっと進化したかと思う。

レクサスESはまだ乗ったことがないが電子バックミラー付きの日産ノートは乗ったことがある。とても良い。まずミラー全面に後方視界が映し出されて後席の乗員の顔やリアウィンドのワイパーなどにさえぎられない。夜間、リアウィンドの雨粒にわずらわされることもなく、余計な反射も少なくて非常に見やすかった。指摘されている遠近両用眼鏡だと見にくいという意見があった。たしかに見にくいところはあったが、わたしはあまり気にならなかった。

遠近両用レンズはレンズの中心から上側が遠方視野にピントが合い、レンズの下側が近傍視野にピントが合うようになっている。バックミラーは天井側に取り付けられ、かつ顔に近いからメガネの上側で見ることになる。ふつうのバックミラーは鏡像だから遠方視野なのだ、だから遠近両用の「遠」で見ても問題はない。でも電子ミラーはミラーではなくミラーに取り付けられた「表示画像」を見るから「近」で見なければならない。

希望を言えば電子バックミラーはルームミラーの位置ではなく、メータークラスターかフロントウィンドウ下中央に設置したほうが良いと思う。電子ミラーが壊れた場合の通常ミラーへの復帰を想定しているなら、いっそ通常のバックミラーをそのまま残しておいて、メータークラスターにモニターを設置したらどうだろう。広大な液晶モニターを設置しても間延びした画面表示が多いなか、よほど実用に供すると思う。

ちなみにレクサスES、サイドミラーは216,000円。バックミラーは108,000円のオプション。合わせて326,000円ナリ。ちと高いなぁ、と思うが最初だから仕方がない。ABSも最初はオプションだったのだ(たしかホンダプレリュードでしたな)。数年のうちに多くの車に装備されるだろう。次期SLに装備されないだろうか。