フェラーリのブログ

フェラーリに関わった顛末

「あと2回」

2015年3月8日の投稿からこれまで307回(たしか307回)の投稿をしてきました。

フェラーリの購入をきっかけにしてこのブログの投稿を始めたわけですが、以来4年間、300回余りあれやこれやと書き連ねてきました。

以前は書きたいこともあり、書いているうちに様々な思い出がよみがえったり、あらためて考えを深めたりすることも多く、書き続けることが自分にとって価値のあるものだと考えていました。でも長く読まれてきた方はお気付きかもしれませんが、この一年くらいは内容も付け焼き刃的だったように思います。わたしも無理にひねり出している記述も多いと思い、内容も良くないと考えている以上、潔くやめる方が良いと考え至りました。

ということでこのブログも今回を含めてあと二回で終わりになります。

 

「フェラーリのブログ」と銘打って始まりましたが、クルマに関する物語(ちょっと大げさな言い方だなぁ)はクルマを購入する前から始まると考え、試乗前の話しから始めるようにしました。試乗の予約、当日のセールスマンとのやりとり、乗った印象、カラーやオプションの思案、生産待ちのこと、車庫のこと、保険のこと、F12を購入するにあたって目の前におきた色々なことを書きつけました(いま読むとひどくつたない文章で恥ずかしいです。いや今もそおか…)。

フェラーリは在庫を買う場合をのぞいて、注文から生産、輸送、納車までかなりの時間がかかります。その期間を利用して、子供の頃の車に関する思い出や、わたしのクルマ経験の多くを占める営業車で見聞きしたこと考えたことなど書きました。

たどたどしい内容であったと思うけれども、クルマを運転しながらいつか書きたいと思っていた色々なことをひとつずつ掲載していけたのは良いことだったと思っています。

 

わたしは子供のころから色々な車雑誌を読んでいましたが、それらに毎号掲載されるインプレッションの変化のなさに読むのをやめてしまいました。自動車雑誌が売れなくなった理由のひとつはいつまでたっても変わらない定形化したインプレッションだったと思います。

実際、クルマを使いつづけていると馬力や乗り心地などは身体の感覚が馴染んで違和感を覚えなくなります。そうした部分よりも視界やスイッチ、シート、メーター、空調、ランプ、ワイパー、インテリアの立て付け、ノイズなどが日々のドライバーに影響を与えます。これらのちょっとした使い心地が快適性や愛着に結びつくのだと思います。

そこでブログを書くにあたってもF12のそれらの部分を少しずつ記述していこうと考えていました。

残念なのは、F12が私にとって思いの外つまらないクルマであり、それゆえすぐに手放してしまい、予定していたそれらの観察がおろそかなままになってしまったことです。まぁ、そうした後悔も想定した上で手放したわけですが、こうしてブログを締めくくるにあたりF12のそうした部分の記述の少なさは心残りになっています。

 

F12に関して言えば700psとか100km/h加速2秒台とか現実とかけ離れた数字を誇示して、実態は極めて無骨で不器用、取り付く島もないクルマであったというのが率直な感想です。

700ps、800psとまで言わなくても大排気量、超高出力のクルマはあります。たとえばメルセデスベンツやBMW。こうしたクルマはその能力を使わずともよさが実感できる部分がたくさんあります。しかしF12について言えばそうした部分はほとんど感じられませんでした。

この前、都内の人混みでフェラーリやランボルギーニが連なってアクセルを煽って注目を集めている場面を書きました。ある種の不快感を覚えたとも書きましたが、今ではああした楽しみ方になってしまうのはしょうがないかも知れない、と思っているところです。