「フェラーリ カラー」
前々回、フェラーリの車体色azzurro California(アッズーロ カリフォルニア)に塗装された512BBの話しを書いた。フェラーリの車体色のことをまた書いてみる。
まず現在のフェラーリ(ちなみにフェラーリF12ベルリネッタのことです。ほかの車種はわかりません)は標準色16色のうち7色がソリッドカラーになっている。
色名は、
GIALLO MODENA ジャッロ モデナ(黄色)
ROSSO SCUDERIA ロッソ スクーデリア(オレンジっぽい赤。標準色の赤は3色用意されているがこの赤がもっとも派手に見える)
ROSSO CORSA ロッソ コルサ (一番見慣れたフェラーリレッド)
ROSSO MUGELLO ロッソ ムジェロ (ちょっと暗めの赤。むかしはこの赤が多かったように思う。セールスマンいわく「最近はほとんど選ばれない赤」と言っていた。リセールはよろしくないのかもしれない)
BIANCO AVUS ビアンコ アブス(白)
NERO PASTELLO ネロ パステッロ(黒)
BLU PAZZI ブル ポッツィ(濃紺)
GIALLOジャッロはイタリア語で黄色のこと。ROSSOロッソは赤。BIANCOビアンコは白。NEROネロは黒。BLUブルは濃いめの青。
ちなみにこれら色名をコピーして、くだんのフリッカー https://www.flickr.com/
の右上サーチ欄にペーストして虫眼鏡のマークをクリックすると、フリッカーに登録された写真の中から色名のフェラーリが検索できる。
「BIANCO AVUS」でサーチしたら500枚以上が検索された。ところどころマセラティやランボルギーニの白い車体色が混じるが、ほとんどの画像が白いフェラーリだ。
「ROSSO MUGELLO」でサーチするとROSSO CORSAやROSSO SCUDERIAらしき赤も出てきてしまう。そのあたりは注意が必要かもしれない。
フェラーリのイメージカラーは赤。それ以外ない。これほどメーカーのカラーイメージが定着している例は少ないだろう。しかしクルマの色としての赤は、退色のリスクの高い。赤い塗料は退色する。クルマに限らずそれはおこる。わたしの家の近くのラーメン屋の看板も赤い文字はひどく退色して読みづらくなっている。
以前、かわいそうなほど退色した赤いシトローエンBXを見たことがあるが、赤いフェラーリでそれほどのものは見たことがない。フェラーリはオーナーさんが保管環境を考えているからだろう。
フェラーリは標準色として3色、ヒストリックカラーに、
ROSSO DINO ロッソ ディノ
ROSSO FIORANO ロッソ フィオラノ
という2色の赤が用意されている。
フェラーリの色名は前が色そのものを表し、うしろにサーキットの名前やフェラーリになじみがある固有名詞をつけて色名としている例が多いようだ。