フェラーリのブログ

フェラーリに関わった顛末

「フェラーリF12 berlinetta納車さる! その7 バックカメラ見にくい!」

車庫は車幅に対して余裕があり、車長方向はそれほど余裕がない。

まずはまっすぐF12を車庫に入れることだ。慣れない初日に車庫の中でステアリングをきって微調整はしたくない。

ウィンドウから顔を出し目視でF12をバックさせる。

車庫に正対させた後はドアミラーとバックモニターで後退する。

「う〜む…。これは…?」

右側メーターのナビゲーション(もしくはスピードメーター)に代わって映し出されたカメラ映像はひどく見にくい。

広角レンズのカメラを低い位置に取り付けているから地面が大写しになっているし、映像は強く湾曲している。

どんな風な映像かというと車庫の間口(柱)が垂直ではなく、強いカーブを描いて上すぼまりに湾曲しているのだ。極端に言えば四角い車庫の間口がトンネルのような円を描いている。

加えてこの映像が映し出される右メーターの液晶画面はひどく小さい。スマートフォンの画面より小さいメーター画面をドライバーシートの位置から見るのだ。

本当ならF12の後ろバンパーと車庫の左右の間口(柱)の距離をカメラで確認したい。でもこの映像ではF12のバンパーと車庫の間口の間隔が1メートル離れているのか、30センチしか離れていないのかわからない。 使っていくうちに湾曲した映像でも距離感がつかめてくるのかも知れないが、初日の今日は無理だとあきらめドアミラーをたよりに後退する。

ドアミラーは特別強いゆがみはないので見やすい。欧州車の例に漏れず日本車より一回り小さなドアミラーだがあまり癖はない。

 

車庫にF12が納まり始めると野太い排気音が車庫のなかに響き始める。

さらに後退してウィンドウも車庫内に納まるといよいよ排気音とエンジンノイズが侵入してくる。今まで排気音ばかりが耳についていたが、車庫内に入ったことでエンジンの回転する音が明確になった。

排気音より音量は低く目立たないがエンジンノイズはいかにも巨大なメカニズムが動いているのを感じさせる。

左右方向は無理だが真後ろの壁はバックモニターで確認できると思いバックカメラの映像を見るがやはり見にくい。これはバックモニターのせいというより暗すぎる車庫が悪いのだ。

念のためにクルマから降りて確認する。

慣れない初日はどんな手間も惜しんではならない(ゆうべ、そう肝に命じました)。

左右のパドルを同時に引くとギアがニュートラルになる。センターメーターのギア表示がNになった。パーキングブレーキのスイッチを押し、メーター内にパーキングブレーキのインジケーターが点灯するのを確認する。

このパーキングブレーキはオートモードが付いていてなんやら、かんやら、長い説明を受けたが、よく覚えてないので今夜、マニュアルを読み返すことにする。

ドアを壁にぶつけないように慎重に開ける(まだドアの厚みをしっかり把握していない)。

表に出ると先ほど顔に感じた車体下からの熱気が下半身を包むのがわかる。

F12のエンジンが車庫の中すべての空気をふるわせている。

猛然とした熱量がエンジンと排気管から吐き出されている。

考えてみればF12はファミリーカーの3倍のシリンダー数、4倍の排気量。プリウスを入れた時と違うのは当たり前だ。

 

この6リッターのエンジン、疑いもなくすごい量の空気を吸い込み、大量の排気ガスを排出している。

こうして車庫の中でエンジンがかかっていると実感する。

エンジンかけたらすぐF12を車庫の外に出さなければ一酸化炭素中毒死ぬかもしれない。車庫にしまうときもすばやく入れてエンジンをすぐ止める。そう心掛けよう。 自分のフェラーリから出た排気ガスで一酸化炭素中毒で死んだりしたら、格好のネットニュースネタになってしまうではないか。