フェラーリのブログ

フェラーリに関わった顛末

「フェラーリの取扱説明書 リファレンスガイド」

リファレンスガイドは取扱説明書の簡易版といったところだ。

オーナーズマニュアルは260ページ以上、かなり厚いくて横版だがリファレンスガイドは薄くて縦版だ。

このリファレンスガイドは計器盤のインジケーターの説明、シートの調節、チルト&テレスコピックの調節、ミラーの調節の仕方、ワイパー、ランプ類の説明がある。

いくつか特徴的な記述を書き出してみる。

暖機運転は油温が65〜70℃に上昇するまではエンジン回転を上げないように、と書いてある。 また、DCTギアボックスの項目には、こんな記述がある。

「 UPおよびDOWNシフトパドルでギアシフト操作が出来ない場合、左側のTFTディスプレイに、「Depress brake pedal and press LAUNCH to engage gear(ブレーキペダルを踏込みLAUNCHスイッチを押して、ギアがシフトできるようにしてください)というメッセージが表示されます。センタートンネルコンソール上のLAUNCHスチッチを押し、同時にブレーキペダルを踏込んでシフトします。 この場合、ローンチコントロールは機能しません。 Rでこの状態が発生した場合、LAUNCHスイッチを2回押して1速ギアにシフトします。」

という記述がある。

これってどういう状態で起きるのだろうか? 

シフトパドル(原文ではシフトパドルと記述されている)でギア操作出来ない場合、とあるからオートマチックモードではなくマニュアルモードだろう。マニュアルモードで走行中にパドルを操作しても変速しないことが起こるのだろうか。

最初に読んだときは、発進時にニュートラルから1速に入らない状態、を指しているのかと思ったが、UP操作だけでなくDOWN操作が出来ない場合とも書いてあるから、発進時ではなく走行中に発生すると言っているのだろう。

すわ、そういう事態となった時、ブレーキペダルを踏みながらLAUNCHスイッチを押しシフト操作する、と…。その時のブレーキの踏み方は軽く足をかける程度で良いのだろうか。ふつうLAUNCHコントロールのブレーキはかなり強く踏込まねばならない。このトラブル対処のブレーキも強く踏込まねばならないのだろうか、それとも軽くブレーキを踏む(システム上ブレーキを踏んだ事を感知させれば良い)程度なのだろうか。

この記述だけだと理解できない。リファレンスガイドではなくオーナーズマニュアルには書いてあるのかも知れない。

 

次の項目にはこんな記述もある、

「Rから1速ギアにシフトした場合に、1速ギアに上手く入らない場合、システムが自動的に2速ギアを選択します。これはシステムの作動ロジックによる作動で、故障ではありません。同じ理由から、1速からRにシフトする場合にも、ギアが上手く入らない場合は、システムが自動的にNを選択します」、

とある。 また、次の項目には、

「Nにシフトして前進している場合にUPまたはDOWNシフトパドルの操作をするとシステムは車速にあったギアを選択します。

という記述もある。 ふ〜ん。以前、DCTのクルマを2台所有していたが、そんときの取説にもこういう記述があったのだろうか。覚えてない…。

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