フェラーリのブログ

フェラーリに関わった顛末

「フェラーリのキーとキーホルダーとワランティカード」

このフェラーリのキー、かなり特徴的だ。まずその軽さ。計ったわけではないがここ数年さわったクルマの鍵のなかでダントツに軽い気がする。

現在のスマートキー(キーシリンダーに差し込む金属部分が露出していないキー)より軽い、なんてものじゃない、低価格車のリモコンキー(キーシリンダーに差し込むタイプ)よりも軽いのではないか。

そしてこのキーは塗装仕上げなのである。手荒に扱えば塗装ははげる。いや、実はもうはげた。(なんと初日、まだ受け取って一日もたっていない!)

ディーラーがくれたくだんのキーホルダーは、跳ね馬のメタルプレートの裏側にΩ(オーム記号)形のリングをはめ込むことでキーリングになる。このΩ形を指で左右から圧迫してメタルプレートの裏にはめ込むのだ。

このΩ形の金属の角はほとんど丸くなくてしかもとても硬い。ペンチで押さえるか、というくらい硬い。 この硬い角ばったキーリング、指の痛い思いをしてやっとキーに取り付けたが、思った通りフェラーリのキー穴をゴリゴリとこすっている。

「ゲゲッ、もぉ塗装がはがれている!」

キーの穴のまわりの塗装がはげて樹脂の下地が出てきている。はげて出てきた樹脂の下地は白かった。

痛恨…。やっぱりこのキーホルダーはやばかった。はめなきゃよかった。とほほ。

キーを塗装仕上げにするとはアホだぞフェラーリ!

クルマのキーを塗装仕上げで作る自動車メーカーなんてない。 まずキーをフェラーリレッドでデザインしたデザイナーがアホだ。そしてそのデザイン案を了承したディレクターはもっとアホである。

この鮮やかなフェラーリレッドは樹脂成形色では発色しない。塗装しかない。そして塗装前の下地は明るい色(白系の色)でなければならない。暗い下地では上塗りした赤い塗料が下地に食われて暗い赤になってしまうからだ。

かくて傷つきやすいはがれやすい塗装仕上げのフェラーリレッドのキーが出来上がったわけだ。

キーの穴のまわりの塗装がはげてしまった。がっくし…。

「黒の樹脂成形のキーに七宝焼のプラッシングホースの銘板埋め込むだけでも充分、クオリティだせるやんけ…」

と思う。赤い油性ペンではげたところを塗ってみよ…。

キーの片面にはシルバーのプラッシングホースのレリーフがはめ込まれている。

このシルバーのレリーフはロジウムメッキだろうか。ちょっと真空蒸着っぽく見える気がする。(真空蒸着だったらすぐはげそうだ。怖)

キーのもう片面にはドアの施錠と解除、リアハッチの解除の3つのスイッチがある。この3つのスイッチはラバーで覆われている。爪が伸びている人が長年押し続けたら裂けるような気がするが、普通クルマのキーの使用想定で耐久試験をしているから問題は起きないはずだ(もっとも塗装仕上げにしちゃうくらいだから信用できないが…)

 

キーはこれくらいにしてワランティカードを見る。

車両識別データというページに、

「F12 BERLINETTA」(なぜかすべて大文字)と印字打ち込みされ、17桁の英数字でシャーシナンバー、6桁の数字でエンジンナンバーが打ち込まれている。 そしてインポーターとして、

「FERRARI JAPAN KK」(これもすべて大文字) 所有者の欄にわたしの名前と住所、郵便番号、国、日付が記入されている。この記載はディーラーの人が書いてくれたのだろう。 次のページは今日、車両を受け取ったときにわたしが署名した受け取り確認署名のページである。ここには個人情報の関する取り決めや、ワランティの条件、定期点検の条件が英文と日本文併記で書かれている。

気になる今後のメンテナンスは、今後7年間は一年に一度もしくは20.000kmに一度行うとある。この点検タームはメーターに表示されるとある。ただ長期間バッテリーが外れていると表示されない可能性がある、と書かれている。