「F12を洗車する フュエルリッド」
初めて給油をした時のことを書く。
F12はあまり頻繁には乗らない。一週間か二週間一度に一度乗るだけ。一度に走る距離も100kmいかない。
今日は給油するか、と思い車庫でガソリンキャップを開けてみる。スイッチを押すと、
「キュン」、
という音とともにフュエルリッドが跳ね上がった。
フュエルリッドは右リアフェンダーにある。 フュエルリッドの中をのぞくと給油口がない。普通ならば給油キャップがありその中にジョウゴ形状が見えるはずだが、ない。給油キャップがない。
「ここに給油ノズルを差し込んでください」という形が見える。ここに給油ノズルを押し付けるとフラップ状のフタがタンク内側に折れて給油ノズルが中に入る。
給油キャップがないのは便利だ。 まだそれほど車体が熱い状態で給油したことはないが、F12のガソリンタンク空気抜けは良いようだ。欧州車(すみません米車に乗ったことはありません)はタンクの空気抜けが悪い車種がある。でもF12は途中で給油が止まることはなかった。
今日はF12を洗車した。
あまり汚れてはいないのだが今日は洗車すると決めていたのだ。
洗車するとクルマの形がよくわかる。
ホイールにはダストがまったくたかっていない。カーボンブレーキだからか。これは楽だ。
F12のホイールハウスはタイヤとのすき間が小さく足回り用の洗車ブラシは入らない。欧州車は総じてホイールハウスが小さい。ケルヒャー買うか…。
シャワーをルーフトップから順にかけていくとボディの各所に水が流れて落ちる。
川のように流れるのを見るとボディの水仕舞いがわかる。
ボディの上をさざ波にように水を流しながら洗車をした。
手で洗うとF12の面のうねりがよくわかる。
リアハッチとリアフェンダーの後ろの峰をつたった水の大部分はリアフェンダー後ろ側のエアダクトの中に落ちていくが、すべて落ちきらずにダクト後ろとリアハッチに水たまりを残す。たしかにここには小砂よごれがたまっている。
リアディヒューザーは尻尾を巻いた猫のようでボディカラーが車体下まで塗られている。
意外なほど汚れが付いていない。むしろつや消しブラックのマフラー周辺のほうが汚れている感じがする。
ブラックアウトされたマフラー周りの上端に細くリフレクターがはめ込まれている。ほとんど気付くことのないディテールなのだが過不足のないデザイン処理だと思う。
リフレクターのような保安基準にしたがって設ける部品をどうさばくかはデザインチームの性格による。
一丸のテールライトはボディに対してサーフェイスに処理などされていない。テールライトをはめ込むボディの合わせ目には水たまりが出来て汚れが溜まっていた。フェラーリはサーフェイス処理のようなディテールに興味はないのだろう。
かつてレクサスのボディのチリ合わせが見事だとか、最大のこだわりだとか、もてはやしていたが異常な自慰行為だと思う。日本は何の価値も生まないところに時間と金をかけて、「これこそ◯◯のこだわり」みたいなものを評価するきらいがあるがやめた方が良い。世界に置いていかれる。
はめ殺しのリアサイドウィンドウには、フェラーリの跳ね馬マークとSAINT-GOVAIN SEKURITとプリントされている。サンゴバンは欧州の大手ガラスメーカーだったと思い出した。
若かりし時あるガラスメーカーの営業と話しをしていたとき、サンゴバンの名を聞いた。
「そんなガラスメーカーあんですか?」、
不勉強にも世界のガラスメーカーの名を知らなかった。日本の企業なんてなくてもクルマは作れるのだ。
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