フェラーリのブログ

フェラーリに関わった顛末

「F12で圏央道を走る 2」

前回のつづき。

F12でほぼ完成した圏央道を走ってみた。今回はわざわざ一旦、東名まで走って海老名JCTから圏央道に乗った。

圏央道の相模原愛川ICから青梅IC間はトンネルが多い。時間にして230分で走れてしまうルートだけれどもフェラーリの音を楽しむにはもってこいの場所であります。

う~む、平日の昼間。かなり交通量が多い。

圏央道が中央道と関越道がつながっただけの頃はまだ交通量が少なくて前後にまったくクルマが見えない時もあったが、いまはトラックやバスが多くて思うような速度はだせない。

F12の音は相当な音量、というか爆音に近い。この音量、フェラーリの音が良いか悪いかの前に、「単なる暴走族かDQN」だと思われる危険性がある。彼らの間近で爆音は避けたいところ。

相模原愛川IC、青梅IC間はサービスエリアはないから混雑をやり過ごすこともできない。不毛なまま80km/hで走っていくのか

やがて、八王子JCTで中央道にクルマが出ていき前後のクルマが少なくなってきた。

 

この区間80km/h制限が多く、この速度をほぼ守りエンジン音を楽しむとなると3速を使うことになる。このギアだと80km/h4000rpmをすこし超えるくらい。ここから110km/hくらいまでが7000rpm半ばで、いわゆるF12の音が楽しめる。

トンネルの何カ所かで78000rpmくらいまで回しました(速度は言えません…)。トンネルの中だけに猛烈に響き渡ります。ウィンドウを少しだけ開けて音を聞きました(いい歳のオッさんが何やっているのだろうか、という自責の念はかなりある)。

で、あらためてわかったF12の音。いわゆるフェラーリの音として表記される、ファ〜ンとかカーンとかという澄んだ感じ、空に抜けていくような音はしない。どちらかというとバイブレーションを感じさせるバババババという音です。

ま~たく爽やかさのかけらもない音、あえて似ているといえばツインエンジンバイクの音です。(アメリカンタイプのツインエンジンでなく、高回転型のツインエンジンの音。それが高速で回転している時の音)に近い感じ。

もちろんF12から振動を感じさせるものはないけれども音にはそれを感じる。

この音の演出ってはたして良いのだろうか? 少なくとも一般の人がフェラーリに抱く音のイメージとは違っているのではないだろうか。

それとF12の音量はやはり大きすぎると思う。トンネルから出てウィンドウを閉めた状態でも7000rpmくらいだと音が大きい。助手席と会話が出来ないとは言わないが、車室内はかなりのボリュームで音が響いている。ずっとこの回転(70008000rpm)では耳が痛くなって回し続けられない。以前からそう感じているがやっぱりその印象は変わらない。

クルマの音を大きくし始めたのはいつ頃からなのか。ちょっと度が過ぎる。ましてスイッチを押して爆音モードにするなんて、ゲーム機かストーリー無視のハリウッド映画みたいだ。すでにその反省が出ているみたいだけれども。

F12の音、理想を言えば音量は半分くらいでいい。音質もバ行の音ではなくクァーンみたいな軽さのある音がいい。それと回転数で音に端境をつけるというのも疑問だ。アイドリングから最高回転数まで徐々に変化していく方が自然でいい。