「駐車場 空きなし!」
フェラーリF12の駐車場問題、その3である。
前回、自宅近くの砂利びき月極駐車場の2台分のスペースを借りて自費でシャッター付きガレージを建設する、というアイデアが出た。
もちろん駐車場オーナーの許可は必要だ。駐車場契約が終わったら自分でガレージを撤去しなければならない。
しかし、割高で遠い都内地下駐車場を借りるよりも費用は安く、利便性は高いのだ。現在最良のアイデアというべきだろう。
その後、追加で調べるうちにガレージに防犯カメラを取り付けるということになった。もちろん車両保険加入の為だ。
防犯カメラを取り付けは保険代理店氏が知り合いに頼めるという。電気をガレージにひく必要があるがそれも東京電力に頼めば問題ない。
「い〜じゃない。このアイデア」
この案は悪くない、いやこの案が一番妥当な案かも知れない。家から数分、歩いて行ける場所が見つかるなら最高だ。
さっそく、近場の不動産屋にあたる。
でも空きがないのだ、調べても空きがない。
「ひとつは空いてますが二つはないですね」
どの不動産屋も2台並んで空いていない。
いつ空きがでるか、不動産屋もわからない、という。
一応、空きが出たら連絡もらえるように頼んでおいた。
良いアイデアだが、空きがないのは致命的だ。
「2台分、場所が離れて空きがあったら、賃貸者に掛け合って場所移動してもらい2台分並べて空きをつくれませんか?」、
と不動産屋に言ったら露骨に嫌な顔をされた。
空きが出るのを祈りつつ、別案を練っておく必要がある。
なにせフェラーリが納車されるまでに駐車場を確保しなければならないのだ。
もう一つの案が浮かぶ。
わたしの自宅からそれなりに離れたところ、クルマで20分くらいの場所に農業用工具や田植機などを納めている車庫や、建築会社の建機を納めたガレージがあるらしいのだ。
農家が自分の農機具や田植機などを納めていたり、建設会社に資材置き場として貸していたりする。
当然スペースには余裕がある。でもセキュリティはないに等しい。夜はおろか昼間だって人がほとんど寄り付かないような場所。シャッターったってボロボロで開けるたびにサビが降ってくるようなガレージなのだ。
防犯カメラやセンサーライトを取り付ける必要がある。
「なんかバットマンのバットモービルを隠しているような感じだね。外見はボロボロで内装は最新にするか」
「シャッターもリモコンで開くタイプに変えて、周囲の照明もONになるように設定するとか」
う〜む。カッコいい。
賃借料は砂利びきと同じ。もちろん初期投資は第2案と同じくらいかかる。
「大変だな駐車場さがし…」
「とにかくいろいろアイデアだしてがんばりましょう」
車庫探しでこんな苦労すると思わんかった。