「フェラーリでやる事業はなにがいい?」
前回、フェラーリのレンタカー事業を想定しました。
今回はフェラーリに関する本を執筆して販売する、フェラーリに関するDVDを製作して販売する、を検討します。
問題はフェラーリを買わないと本が執筆できないか、DVDが製作できないか、ということです。
おそらく税務署は、
「フェラーリをディーラーから借りてくればいいんじゃないですか?」、
と言うはずです。
「なにも実際に購入しなくてもフェラーリの本やDVDは製作できますよね。自動車雑誌はいちいちクルマを購入しませんよね。」、
と言う筈です。
「借りたフェラーリを乗った時のガソリン代や高速道路代は認めます。また、フェラーリを借りる時にお金を払ったのならそのお金も認めましょう」、
になるはずです。
この税務署の見解をくつがえす合理性のある説明ができればフェラーリを買うお金が経費にできます。
したがって、なんとしても
「自分でフェラーリを買わなきゃ執筆できない、撮影できない」、
本やDVDにする必要があります。
例えばディーラーから借りたフェラーリでは書けない内容を執筆する。
カーペットの裏側までレポートする。タイヤの銘柄を変えてレポートする。保険や整備代も事細かく記述する。修理や点検作業の内容まで細かく記載する。DVDならボンネット開けるだけじゃなく、エンジンを分解するところまで撮影する。遠距離を何日もかけて撮影する、とか。
「借りたフェラーリじゃできないでしょ」、
というところまでやれば税務署は認めてくれるでしょう。
小説家は本を書くのに数百万円の本や資料を購入するといいます。税務署はそれらを認めるそうです。
フェラーリも同じ事です、と税務署を論破しましょう。
もっとも執筆料なり著作料、DVDの売上げがそれなりでないと認められないかもしれません。執筆料が5万円、フェラーリの経費が300万円だと、
「どこが営利事業ですか?」、
と言われるかもしれません。
その時は、
「俺は死に物狂いでやってるんだ。来年は売上げ1000万円になる!」、
と宣言しましょう。1、2年は税務署はだまっているかもしれません。